女房殿のiphoneは7ではありません。
私も人の事は言えません。
あの池袋の一件がなけりゃ
まだ旧機を使っていたのでありましょう。
輪をかけて
いや元々
彼女は全く機械には興味がない。
それどころか
OSのアップデートにも関心がない。
「使えれば良い」
であります。
たまに調子が悪い事もあるのですが
そのまま使い続ける。
先ほど慌てて私の部屋に
駆け込んできたのでありますが
理由は
「ある人に電話が繋がらない」
でありました。
「それはないでしょう?」
と上から目線の苦笑い。
「実際繋がらないのだから!」
返すは金切り声。
と代わってみますと
確かに呼び出しもしない。
じゃあ
で私のスマホからかけると
ちゃんと繋がる。
「あれ なんで?」
「再起動してみたら?」
「電話を再起動するって言うの?」
「は?普通じゃん」
またまた上から目線の苦笑い。
「もう面倒ね、アップルって!」
「いやいや アンドロイドでもあるでしょ」
「どうやる訳?」
で、またまた金切り声。
「電源一旦切って入れ直したらいいじゃん」
で、やりました。
「ほれ見ろ」
勝ち誇る私。
ところがですよ。
私らお互いのスマホ
見ることなんてありませんが
表示見たら
色んなアプリの右肩に赤のボッチが。
その中に「設定」もあります。
「ちょい設定開いてみ」
で開きますと
OSのアップデートが。
「これ?」
「あ〜これ去年から出てるわ」
「しなきゃじゃん」
「どうやる訳?」
で始めました。
ご存知の通り
OSのアップデートは結構時間がかかる。
何せ「落として」から
インストールですから。
それから
「さぁ始めよう」
が始まり
メーカーにしてみれば
良かれと付けた色んな機能。
その説明が一々出てくる。
それに「続ける」とかスキップとか
実際私も面倒とは思っていました。
大物としては「落とす」時と
インストールの時ですが
横棒が出て来て
一応進み具合がわかりますが
これがやたら遅く感じる。
その間当然
電話は使えません。
彼女は仕事で「追い込まれて」ます。
私の所で始めちゃったから
いくら何回線も「飛んでる」とは言え
同じ回線から動かす訳にはいかない。
私の部屋で終わらせるしかない。
「後何分」
と表示される度に電話を叱る女房殿。
「あなた遅いわよ!」
「いつまで待たせるのよ!」
なんだか私が悪いみたい。
肩身が狭くなります。
何度目かのリンゴマーク下の横棒の時
ついにシビレを切らした彼女。
電話に向かい
「あんたリンゴ齧ってる場合じゃないでしょ!」