鹿児島市「涙橋」ロマンチックな地名とばかり6年間思い込んでいた。

「涙橋」

 

素敵な地名でしょ。

演歌の題名にしても良いと思うのよ。

 

鹿児島へ通いだして6年目。

と、言いましても

多い月は2度3度。

行かない月は

 

当然行かない。

 

平均して月一回ペースだったでしょう。

 

何度行っても道が良く分からない。

天才的

この場合、こう言うのか?

 

とにかく

力一杯の方向音痴の上に

鼻っから覚える気がない。

 

ノンノン

 

覚えられない。

ナビ付いてるけど

音声案内聞いてると余計に混乱しちゃう。

「えっえっ 記憶とちゃう!」

結論としてはナビが正しいのですけどね。

 

しかしながら

流石に高速降りて息子の学校まで。

もしくは天文館から

これまた息子の下宿まで。

下宿と言っても

学校のすぐそばだから

ほとんど学校まで。

等々は丸っきしバカじゃなかった様子。

自然とハンドルが切れる様になりました。

 

いや異国

失礼

異郷

 

じゃなくて

なんつうか

 

兎に角、知らない土地は
地名にしても新鮮なのよ。

 

例えばさ

長崎の「思案橋」とか。

 

内山田ひろしとクールファイブ。

前川きよっさんの眉間に皺寄せて

「思案橋ブルース」

あんな風に歌われたら

そら

「一度は行ってみるべかな」

となってしまいます。

 

思案橋

何度かお邪魔してますが

行けば

繁華街じゃん!

まぁ福砂屋がそばにあるから

 

許す。

 

ところで

演歌には「語呂」が良い地名と

そうじゃない地名がある様に思う。

 

「ご覧あれが竜飛岬とぉ〜♪」

 

実に聴いただけで

横殴りの雪の隙間から

指差す辺りに遥かに霞む岬の影。

旅情満点。

勝手にドラマ作っちゃったりして。

 

「横浜、黄昏♪」

 

こうなると

語呂だけじゃなく韻風味まで踏んじゃう

良い響きですな。

 

先ほどの

「思案橋ブルース」も

同じ長崎でも

「眼鏡橋ブルース」となりますと

チト路線が違う感じとなります。

 

「語呂」とか「響き」は大事であります。

 

毎回子供と飯食って帰るには

「産業道路」をひたすら走ってきゃ

着いちゃうんだけど

何故か路面電車に沿って

終点まで行くのが癖になっちゃってます。

その途中に

 

「涙橋」

 

の電停が丁度信号停車した辺りに。

 

その場所は坂になってまして

電停の標識が良く見えます。

 

今回は天候は雨。

子供を送って行く途中に

これまた良い塩梅に信号停車。

 

旅情を誘う天候に地名。

思わずスマホ取り出して

撮影しちゃいました。

信号停車中にてご容赦。

アイキャッチの画像がそれです。

 

「良い地名だよな

実にロマンチック!」

 

家内も

「そうだねぇ〜」

 

「なんで演歌の歌詞にならないのかねぇ?」

 

実になっても良さげに思うのですが

「ここは鹿児島〜涙橋〜♪」

とか誰も作らない。

し、聴いた事がない。

作りゃ良いものを。

 

と夫婦で盛り上がっていましたら

 

息子が一言。

 

「ここ昔の刑場だよ。」

「え?」

「刑場に向かう人と最後に別れるのがここ」

「え?」

「この橋で別れるの。だから涙橋」

 

う〜む

確かに「切ない」。

 

さだまさっさんの「無縁坂」は

振り返っちゃ行けない

生き方を教える「切なさ」。

ここは振り返らねばならない

今生最後の「切なさ」。

 

ロマンチックでは

 

ない。

 

こら歌にはなりませんな。

 

あ、歌にしそうなバンドが一つ。

「人間椅子」の方は喜んで歌詞にしそう。

だと思う。

 

多分。