旧聞に属しますが
昨年12月26日。
昨年と言いましても
つい先日ではありますが
こちらに着いたと同時に
ドライバーを仰せつかり
榛名山へ。
なんとなれば榛名湖のイルミネーションが
当日最終日であり
花火大会も予定されているとの事。
「聞いてねぇよ!」
なんて「ノミの心臓」が言える訳もなく
「はいはい。喜んで。」
となったのであります。
しかしこの季節に榛名湖!
子供がまだ小さい頃は
あの湖で二人でボート漕いだり
ロープウェイで
榛名富士に登ったりはありましたが
あそこ「山頂湖」でっせ。
関東がそもそも九州より寒いのでありまして
それからまた更に標高を上げる。
「信じられない!」
寒いに決まってるじゃん。
そら、キャンプでしたら
「喜んで!」
でありまして
厳冬期のキャンプには
それなりの楽しみがあります。
勿論、
それなりの装備を持ってしてですけどね。
九十九折の道を
徐々に標高を上げて行きますと
着きました。
車を降りますと
「死にました。」
私は子供の頃より
アンダーを着ない。
空港からそのまま来ましたので
ダウンジャンパーの下は
ロンT一枚。
ボトムはデニムのみ。
イルミネーションに歩き出した途端に
体のただならぬ気配。
こんな極寒の地をカップルで
どうかしてるんじゃないの?
が、素直な私の感想。
ここが普通地ではない事は
「釣り禁止」
それも
ワカザギ釣りです。
ワカサギ釣りと言えば
氷上に穴を開けて釣り糸垂らす
あれでしょ?
わたしゃ一体どこで何をしているの?
自分の心臓の鼓動が聞こえる中を
耐えつつ歩いておりますと
確かに綺麗なイルミネーションですが
どうでも良くなるのです。
そして
始まりました。
綺麗な花火であります。
夏のそこいらの花火大会よりも
遥かに豪快に上げてくれます。
下が湖の為であるのか
斜めにしかも
湖面スレスレに飛んで来る花火を
初めて見ました。
が、体は正直。
もう半分、私は壊れていました。
花火見物に人の流れが変わったのを幸い。
ガラ空きになった屋台の横のテントの中で
ストーブに当たりながら
ひたすら時間の流れるのを
待っていたのであります。
終わりまして車に戻ったは良いけれど
暖気が体の芯を温めてくれるまで
ハンドルを持つ手の震えが止まらず
しばらく車を動かす事が
出来なかったのであります。
しかし、
その間も続々とイルミネーション見物に
沢山のカップル、家族が。
こっちの人ってスゴイのね。