チャック・ベリー ヘイル!ヘイル!ロックンロール 今観ても新鮮!

チャック ベリー

言わずと知れたロックンロールを広めた方。

有名な曲が星の数ありますね。

彼のツァーとインタビュウを織り交ぜた

DVDがあります。

私の時代は実はVHSでしたけど。

確か86年のものですから

相当古いのであります。

が、今観ても全然新鮮。

セントルイスのツァーを頂点に持ってきて

それまでのリハとかインタビュウが収録されています。

サポートメンバーがすごい。

まずそのツァーを仕切るのが

なんとキース リチャード。

セントルイスではクラプトンさん

レノンさんの息子さん。

そら豪華です。

それだけロックやる人たちには

特別な存在なのですね。

それはキースの言葉からもわかります。

「俺を殴って、唯一殴り返されなかった男」

だそうですから。

あのキースの若い頃ですよ。

キースは当時「なんでもアリ」の人でした。

コンサートは

現在のステージの音の膨らませ方ではありませんが

シンプルですが、ものすごいこだわりがあります。

これはLittle Queenieです。

これのストーンズ版も良いですね。

ライブ版のGet Yer Ya Ya’s にも収まっています。

話戻して、彼の音へのこだわり。

それを物語るのがリハ中のスタジオ。

確か「キャロル」でしたか

イントロから入って歌い出す直前。

そのプレイがチャックには気に入らない。

普通に聴く分にはキースのプレイが

「真っ当」に聞こえますが

チャックはチョーキングで上げたところで

ピックを入れ音を下げる。

そして揺らす。

半音抜けます。

当然空ピック入ってますから

リズム的には問題ない。

でも

なんか中途半端に聞こえます。

それがチャックがやると

全然自然なのです。

そこら辺りの小さな小さな積み重ねが

彼の「音」を作り出している事が良くわかります。

何度も何度もしつこくやり直しさせられ

しまいにゃキースの顔がモロ歪みます。

観てて大変面白い。

と思うと

ブルーススプリングティーンのインタビュウでは

「彼は一人でコンサートにやって来て

バックには地元のバンドを使うのさ。

それでいきなりスタートするから慌てる。

演奏中にギャラの分は働けと言われたが

ノーギャラだった。

それに彼は妙なコードも使う。」

だそうです。

セントルイスのコンサートでは

バックバンドがお揃いの蝶ネクタイ姿。

その中にキースも。

それがとても可笑しい。

あのキースがですよ。

途中チャックが語ります。

「俺の何代か前の先祖は

この先の建物の前で売られていた。」

それからアフリカ系の人たちは

何代も屈辱と差別に耐えながら

各分野に影響を与え続けました。

文化にも行動様式にも経済にも

その功績は大きい。

それに思いを致せば

実に象徴的な言葉ですね。

 

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