アラジンストーブ16型修理。ウイックが固着してしまった。その2。

昨日の続きです。

アラジン好きな人には堪らないお話。

 

マニアックなお話ですから要注意ね。

 

芯をいじっていて

ある事に気がつきました。

芯を直接触っているのに

手が汚れない。

 

「あれ?」

 

で、念の為

芯を最上部まで上げて見ました。

その時、ボディの根元

ウイックキャリアーの下には

灯油が少し染み出していなければ

いけません。

ところが

あれ?

染みてない。

てことは

燃料が芯まで行ってない。

と言う事になります。

 

少し見える芯の色が真っ白でしょ。

保存の仕方は良かった様です。

灯油を入れたまま「寝かせる」と

灯油が劣化変質して色が変わる。

それが芯に染み付いて

オシャカになってしまうのです。

危なかった。

芯まで交換となると結構な金額になります。

 

不思議な事ですが

現在でも勿論アラジンストーブは

どこ製か知りませんが新品で買えますし、

それには取り敢えず芯は付いてます。

当たり前ですね。

 

ところが替え芯、

 

16LPと言いますが

これが値上がり続けているのですよ。

安くて9000円とか。

論より証拠。

ネットで検索かけて見てください。

替え芯がですよ。

ストーブが新品で販売中なのに

替え芯が値上がり続ける。

確か定価は2千円チョイチョイのはず。

意味がわからない。

安いストーブなら一台買えます。

 

話し戻して

 

こうなりますと

実際私の手に負えない。

 

で、おなじみさんに電話。

 

時間が時間でしたが

「まだいいよ」

の言葉に甘えて

緊急手術となりました。

 

んでまず芯を診てもらいますと

ギザギザ。

 

そうです。

私が無理やり燃焼させたから

芯そのものが燃えて

見事なギザギザ。

これを一番低い部分に合わせ

切りそろえます。

それが済んだら

芯の上から灯油を注ぎ

芯に無理やり灯油を染み込ませます。

で、

燃焼具合のチェック。

 

やっぱりおかしい。

「これは怪しい〜」

で、流石プロ。

二重タンクをつなぐ小さな穴が詰まっている。

と見立て

その穴をチェック。

 

するとどうでしょう。

見る見る

根元に灯油が溢れて来ました。

ビンゴですね。

 

ついでにチムニーが冷めている間に

チムニーの覗き穴のマイカ

ガラスではなくて雲母ですね。

それを交換してもらいます。

 

外すと

まぁ年代相応ですね。

 

ボディの外観はリペアしようとは思いません。

このヨレ具合がいいのですよ。

でも青い炎は綺麗に見たい。

で、

新品交換。

 

なんでこんなもののストックがあるのか?

つくづく不思議なお店です。

本業は違うのにね。

 

ところでこの窓のネジ、

これで概ねの年代がわかります。

16型とか古いやつの話ですよ。

 

現代版は知りません。

触ったこともない。

ウチにある最新型でも

37、8年前のものですから。

 

まず窓を留めてあるネジの数。

これは4個。

新しくなると2個。

 

そして同じ4個でも

ネジがプラスだと古く

マイナスだと新しい。

こうですね。

 

そしてそれを裏から留めてあるナット。

これが純正の古いナット。

薄くて特殊な形でしょ。

これを普通の厚みがあるナットと換装すると、

何度も高温に晒され

外れなくなるんだそうです。

 

これまたアッと言う間に

はいキレイキレイ。

これで大丈夫。

 

家に持ち帰り

 

早速点火。

少し赤い部分がありますが

それは切りそろえた時の

切り損ないが燃える尽きるまで。

そう時間はかからず

元の青い炎ブルーフレームになるそうです。

 

音もなくチロチロと青い炎。

ゴテゴテとしたものが何も付いていない

そのシンプルな立ち姿。

やっぱり古いアラジンは良いですね。

和みます。

 

ところで火。

 

キャンプでも焚き火を眺めて

結構な時間が過ぎて行きます。

ストーブでも

アラジンは炎の色は青ですが

パーフェクション 、バーラーは赤。

火の種類、色は違っても

見入ってしまう。

なぜでしょうかね?

 

そのプロ曰く。

 

「火を扱うのは人間だけである。

しかし野生において、

人間の存在は弱い。

他の獣は火を恐れる。

故に火を防衛の手段として用いた。

その古の遺伝子がそうさせるのかも。」

 

いや、結構説得力ありますよね。

 

そのプロ紹介しろって?

いやですよ。

だって私の秘蔵ですもの(笑)

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