仮想通貨を今一度考えてみる。ビットコインを例にとり頭を整理してみた。

全てのキーワードはスマホである。

 

1月27日でしたか

コインチェック社からNEMと言う仮想通貨が

総額580億円分不正アクセスによって

消えてしまったとのニュースが流れました。

 

NEM  ネム とは私は存じませんでしたが

非常に秘匿性の高い仮想通貨だそうです。

秘匿性が高いとなると

チトきな臭い匂いがするのは私だけでしょうか。

 

しかしですな

私は仮想通貨なるものの概念も良く

いえ、全く理解できていない。

 

でも、世間では大騒ぎになっているのですから

それだけ私の知らない内に

世間の皆様はその世界に深く関わっていた様子。

だって消えた金額とその通貨を実際買って

保有していた人の数は半端ではありませんから。

 

しかしこれはこの問題を起こした会社の問題であって

その会社の行く末がどうなろうとも

仮想通貨の進撃は止まりそうもありません。

 

なぜなら

その概念をチョイとだけ齧っただけでも

 

余りにメリットが大きい。

 

まず

その前段階として電子マネーの普及があります。

 

これもその浸透は早かったですよね。

これは先日書きましたnanacoもそうですが

便利ですよね。

Apple Payでの使用は

nanacoはダメでしたがSuikaは大丈夫。

コンビニに車で乗り付けて

降りる際はスマホ握りしめてりゃ

全て用は足ります。

そのSuikaへのチャージもスマホ上で

AMEXから金額指定で速攻チャージ可能。

電車にも乗れれば買い物もできる。

すげえ世の中になったものです。

全く「現金」を見ることがなく

事が済ませられる。

 

これは新しい経済体制の胎動と予見させます。

全てはスマホの普及から始まっています。

こりゃすごい物ですね。

全部これ中心に

個人がネットワークに繋がるのですから。

 

さて

電子マネーと仮想通貨コインの違いを

 

此処で確認しておかねばなりません。

電子マネーには兎にも角にもまずチャージ。

 

物理的に此処は日本ですから

日本円で入金しておく必要がある。

クレジットカードも同様です。

決済日には引き落とし口座に

請求に見合う金額の

日本円がなけりゃいけない。

 

日本円は中央銀行たる日本銀行が

日本銀行券として発行し

日本国がその価値を認めた通貨を

全ての元としています。

つまり価値を国が担保してくれる

単一通貨を我々は現在全ての元として

使っているのです。

 

それは世界のどの国でも同様なのですが

ところがこの仮想通貨には監視監督する

主たるものがない。

 

中央銀行の発行した貨幣を「元」としていない。

ここが電子マネーと

仮想通貨「コイン」の決定的な違いです。

 

つまり一々その国の通貨でチャージしなくても

それそのものを

流通する、あるいはさせるが仮想通貨コインです。

 

ではそれは何を意味するのか。

他にも大きな理由としては

色々ありそうですが

まだ良くわからないので

書きながら整理しましょう。

 

私の頭の中を。

 

視点を「コイン」と言われる言葉の耳触りから

 

その仕組みを考えてみます。

現在色々なサイト、ゲームでは

ポイントなりコインなりをそのサイトで

遊ぼうと思えば実際にお金を入金して

「コイン」を買い

そのコインを使って遊びます。

 

そして結果良いアイテムなりポイントを

取れることがあれば

自分の持っているコインは増えます。

そしてそのコインを使ってまた遊ぶ。

なくなればまた実際に日本円を入金して

またコイン、ポイントを買い増しする。

 

アンケートサイトもそうですね。

各種アンケートに答えながら

ポイントを貯める。

そして一定のポイントが貯まったら

提示された好きなアイテムと交換する。

 

これらの概念と似てるのかもしれませんが

決定的に違うのは

サイトなりゲームなりのコイン、ポイントは

そのサイト、ゲームでしか使えない。

つまり「囲い込み」の為のツールですね。

 

これが他社のサイトにまで使える様になったら

そりゃそのサイトやゲーム屋さんは

商売上がったりになるでしょう。

 

ではその「コイン」とは違う。

じゃなんなのか?

 

広く世間で使える。

 

これです。

先日ヤマダ電機さんも

ビットコインでの支払いが可能になりました。

ビックカメラはまだ早かった。

 

つまり普通の通貨として使えるのです。

 

此処で、登場するのがまたもやスマホ。

これをかざして決済する。

 

監督するところがない通貨が

実際の社会で使える。

此処が画期的、決定的に違う部分ですね。

本物の通貨として使える。

 

では一体誰がコイン全体の流れを管理するのか。

貨幣経済で此処まできた人類にとっては

理解するのが非常に難しい部分です。

 

調べますと

コインの流通量には制限がある様で

その元帳が一定期間で書き換えられるのです。

誰がどこに幾ら動かしたか。

誰がいくら保有しているのか。

それらの膨大なデーターを書き換える。

 

便宜上「元帳」と書きましたが

取引台帳でしょうか。

それを一元化したら

つまりどこの誰かに集中させたら

現在の通貨と同じになってしまいます。

 

ではどうするのか。

なんともここら辺が私らの周りには

いらっしゃらないので

現実感が乏しいのですが

多分膨大なデーター処理を

ネットワークを使い

なんと

 

民間に分散して行うそうです。

 

その取引データの改ざんを防ぐ為

複数で。

どれくらいだか知りませんが

「相互監視」となってします。

不正が起きにくい。

つまりそれが監督官庁の用をなしているのです。

 

そしてその労をしてくれた方に

見合うだけのビットコインが支払われる。

 

「新たに」

 

造幣局みたいですね。

これを「マイニング」と呼ぶのだそうです。

 

それ以外の方法では新たにコインを

作り出すことができない仕組み。

それにより

コインの急増を防ぐことが可能となる。

インフレ防止ですね(笑)

 

そして新たに作り出され

流通するコインの総量は制限が設けてあります。

 

どの様にブレーキをかけるのか?

なんだかこのネット世界ですから

よっぽど高度なもの仕込まないと

すぐに網を破られそうに感じるのですが

理想論からいえば実に

しかしこれは理に適っている。

 

総量が規定されているのなら

時のコインの価値が動けば良いのですから。

 

でも本当にどうやってブレーキかけるんだろうね?

現実、新しいOS出たら必ず後でパッチ出るでしょ。

それに私にゃ縁遠い話だけど

メガバンクに侵入されて不正送金があったとかさ。

それに厳重に保管されていた個人情報も

結構な頻度でハッキングで流失してるし。

ことこの世界に関しては

見事に「イタチごっこ」。

 

まだ何かあったら何処かが保証してくれる

そんな取引がなんとなく安全に思えるのよ。

だってズバリ「お金」そのものでしょ。

 

そりゃ置いといて

 

良いと感じた点ね。

 

例えば現在の値段が一本300円の大根が

0.1ビットコインだとして

世の中が政府誘導の弱インフレに振れ

0.5ビットコインになる。

そこまでは現在の通貨と同じですが

 

ある国が経済危機に陥ったとしても

いきなり通貨の切り下げ

あるいは切り上げはできない。

 

その危機が起こった国ではそりゃ大変でしょう。

大根一本がいきなり500ビットコイン。

そんなこともあるでしょうが

しかし

通貨危機による負の連鎖が起きにくい。

 

だって為替レートの差損がないんだもん。

レートの変動による実体経済への

悪影響の要因が少しは減らせる。

 

と足りない私の頭で考えたのです。

 

まだ調べることは多いですね。

 

では私がコインを欲しいと思ったら?

それには「取引所」で実際の日本円を

払って求めるしかない。

そして購入希望者が多ければ

値段がつり上がり

希望者が減れば値段が下がる。

現在は通貨としてのコインの価値よりも

 

投機目的の購入が多い現状の様ですね。

 

それは株取引とかFXと同様でして

それでしたら実体経済が伴わない

「投機」と全く違いはありません。

 

それだったら現在円高に振れてますから

まずドル売って少し多めの円を手に入れ

それから取引所で円でビットコインを買う。

 

与太話はともかく

 

ビットコインに代表される仮想通貨の

最大のメリットは

どの国でも単一通貨として使える。

瞬時に移動させることが可能である。

それも取引金額の規制なしで。

何しろ銀行なり金融機関を中継せず

手元のスマホで直接「相対取引」をするのですから。

そしてそれゆえに取引コストが大幅に下がる。

 

そしてファンダメンタル

地政学的な要因、地域の政治的要因の

影響を受けにくい。

 

ざっと思いつくまま書きましたが

こんなところでしょうか。

 

冒頭に帰りますが

このコインチェック社

サイトを覗きますと

様々な通貨の取引を仲介しています。

それに社長さんも超若い。

多分相当頭の良い人なんでしょうね。

世の中賢い人が多いですし

その方たちが起こす潮流も早い。

 

理論が発表されたのが

確か2008年と記憶していますから

まだまだシステムの発達とともに

取引形態も思わぬ姿に

形を変えて行くのでしょう。

このままでしたら

株屋さんと変わりませんから。

 

しかし此処である危惧が。

冒頭のコインチェック社さんの

総預り高が数千百億円とか。

それは昨年末の高騰で

一気に膨らんだのでしょうけど

世の中二極化が進んでいるそうな。

私にはカスリもしませんでしたが。

そのバブルで膨らんだ金の流入先が

もしこれだったとするなら

ちょいと世界が風邪引いたら

すぐに肺炎起こしそうな仕組みですね。

 

だってさ

不正出金が580億円でさ

顧客への返済額が460億円て

この数日間に算定基準のレートが下がった

と言うことでしょう?

ちょい値動き激しすぎるでしょ。

 

個人的ですが

正直な私のビットコインに代表される

現在の仮想通貨の印象は

 

ギフト券の面構えで中身は株取引。

 

それがスマホの中に入っている。

 

そんな印象です。

 

まだまだ発展途上。

そりゃ一部の良くわかっている人は

可能性を高く評価されるのでしょうけど

何しろまだ我が国は現金主義。

特に私なぞ

福沢先生に会いたくて仕方がないのですから。

 

それにもう一丁。

我が国のタンス貯金の残高は

確か世界一だったかと。

約43兆円。

何しろ日銀の千円札の発行枚数よりも

万札の発行枚数が16年は多かったそうですから。

 

何が言いたいかって?

だって千円札でタンス預金する人いないでしょ。

 

つまり私らは根っ子では「現金」なのよね。

 

その既成概念を変えて行くには

まだまだ時間はかかりそうです。

 

けどやがて知らぬ間に

「置いてけぼり」食らうんだろうなぁ。

それが証拠に

メガバンクさんがこぞってこの世界に

参入始めてるでしょ。

 

アイキャッチはコインチェックさんの

サイトのお知らせページです。

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