蔦屋はアミューズメントパークと化した。いや、快適なのよ。

先日息子が冬休みで帰省しましたが

家に着く前に

本屋を所望しまして

 

熊本市は三年坂にある蔦屋。

 

お邪魔しました。

しばらくマジマジと見ていませんでしたけど

まぁ店内の様相が一変してました。

本屋さんですが

一種のアミューズメント施設。

多彩な雑貨が目を楽しませてくれます。

カバンコーナーには

「あれ?」

と言えるものも置いてあります。

以前はセレクトショップ行かないと

買えなかった商品でありますとか。

ここら辺は

代官山の流れでしょうか。

各地のメガ蔦屋はこんな塩梅になるのでしょう。

割とセンス良く品物を揃えています。

勿論

その規模は地方都市ですから

それなりですけど。

 

こりゃ商売敵もウカウカしてられませんね。

ところでその肝心の「本屋」。

時代を反映してか

ボリュームで圧倒するよりは

これもまた内容勝負に出た様子。

実に細分化されて、その品揃えも

厳選一品。

 

店内のインテリアも

書棚と床、天井の配色に統一感があって

シックで私は好ましく感じます。

書棚は濃い茶色。

照明もタングステン光に近い温度で

さりとて暗すぎず明るすぎす。

良く計算されています。

 

特に目を引いたのが地下の書棚。

ビジュアル関連の本が販売されてますが

そのセレクトが偏っていそうで

なんだか万人向き。

これまたよくトレンドを計算されてます。

これもAIで選ぶんでしょうかねぇ。

 

各書棚にはジャンル別表記がありますが

その中に

あれ?

「サブカルチャー」

 

の分類がありました。

サブカルチャーとの分類も大胆ではありますが

中身はもっと気になる。

 

眺めますと

「なぁ〜んだ」

でありました。

 

お笑い芸人さん物であったり

まぁ確かにサブカルではありますが

「みうらじゅん」さんも並んでおります。

後ゴジラ?

これもサブカルなのか?

 

で、帰りまして

息子と話しておりますと

まだガキでありますから

昔の「サブカル」は当然知りません。

よって

本来の意味での「サブカル」と

正直に受け取った様子。

 

昔も正確には違いましたが

カウンターカルチャーの要素も

当然含んでおります。

 

それは息子が受けた印象

「娯楽」でのサブカルではなくて

既存の価値観、

例えば舞踏、演劇、音楽

それらの芸術性に対してのものでもありました。

 

当然それは体制批判にもつながるのでありまして

実に「危うい」ものでもあったのです。

 

現在はSNSで過激な発言が飛び交い

 

現職の国家元首さえ

「おぉ〜!」

の書き込み連発の毎日ですから

「体制批判」なんて「へっ!」なのでしょう。

 

ネット世界が広がって

シミジミ考えることがあります。

 

考えたこと、思うこと、感じたこと

それらを自由に人に知らしめることが

誰もが日常的に可能となった現代。

そしてそれが本当に短い時間で知られる現代。

それらに刹那的に影響を受け反応する大多数。

そしてそこから出てくる錬金術。

そして新たな価値観。

 

ネット環境が整う事が前提だったにせよ

PCがスマホに取って代わられ

誰もがどこでもアクセスできる環境が整ったにせよ

それが誰かが音頭を取る訳でもなく

意思を持たぬ大きなウネリとなり

それが時代を変えて行くとするなら

社会的環境はともかく

テクノロジーはともかく

その利便性はともかく

人間の意識が大きく変わって行く。

 

これは「正常進化」なのでありましょうか。

実に考えさせられるのであります。

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