バブルを超えたのは極一部。我が国には「陰」の部分が多く、それは介護問題に表される。

定期的に実家に行っていますが

その際は

もう「コマネズミ」。

 

至る所を駆けずりまわらねばなりません。

 

そもそも行くだけでも

結構な時間とガソリン代、高速代。

そいでワガママな母親に頼まれる

訳わからん買い物代。

結構経費もかさみます。

 

我が母は結構な年ではありますが

ケアマネさんヘルパーさんが

仰るには

「食欲が落ちてないから。。」

まだまだですな。

それは喜ぶべきことなのでしょう。

 

それはそれとして

その食欲。

とても年寄りとは思えない。

 

やれ生ハムが食いてぇの

厚いハムが食いてぇの

ハンバーグが食いてぇの

肉が食いてぇの

寿司が食いてぇの

 

すいません

言い出したらキリがありませんね。

思いがけず不意を衝くものが多い。

 

しかし、実際買ってくると

見事に食っちまう。

こら、すごいことであります。

 

先日のリクエストは

寿司でありましたが

それはすぐに買えました。

が、もう一つ

チョコレートの入ったプリン。

これには参った。

 

探して、

それがなんとコンビニにありまして

結構な大きさでしたが

即、ペロリ。

 

で言うことがふるってる。

「甘いもの食べたから辛い物が食べたい」

で、ハムを焼いたものを一枚。

ペラペラじゃないやつね。

 

で、

「わたしゃ食欲がないから」

「あまり食べてない」

アルツの兆候はありませんから

こりゃ確信犯ですな。

 

ケアマネさんもヘルパーさんも

「物証」を握ってますから

「はいはい」

と返事はするものの

「正体見たり」

なのであります。

 

ところで今回ケアマネさんに

 

時間を割いてもらって少し長話をしました。

私のことは先日書きましたが

他の同じ地に住まうお年寄りについて

固有名詞は抜きで実例を

四方山話し風味でして下さいました。

 

私は同居はできませんから

こうして通う訳でありますが

サイクルが当然あり

その間、ケアマネさん他各所に

ご面倒かけて申し訳ない思っておりました。

 

ところがですなぁ

「こうして足繁く来てもらって感謝している」

との思いがけぬお言葉。

 

はて?

 

聞きますと

家族に連絡が取れなくて

そら対応に苦慮する毎日なのだそうです。

私の場合、連絡は確実に取れるし

決断もしてもらえる。

実にありがたい。

との事。

 

連絡が取れなければ

独自の判断で行動を起こすしかない。

その結果で

後で一悶着。

これが実に多いのだそうです。

 

冗談かと思いましたが

年寄り一人で住んでいて

家に食い物がない。

ヘルパーさんも依頼していない。

つまり公的機関への届出がなされていない。

そんな独居の方もおいでだそうです。

 

看過できず

連絡するも着かず

やむなく判断を迫られる。

結構心労が激しい仕事ではあります。

 

先日は「経済的虐待」

この調べに入った件があったそうであります。

そんな方が多数。

 

それはなんとなく気がついておりました。

ヘルパーさんの陣容も

 

その対象となる人口に見合う数ではありません。

 

現在、介護保険の破綻が懸念されてますが

実は潜在的な数字まで入れると

とてもじゃないが対応できない。

それは現場にいて肌で感じます。

ヘルパーさんとして入らねばならぬ家庭の数に

全く見合わない人材で現状足りているのですから。

自治体にもよるのでしょうけど。

 

これから団塊の世代が一気に介護のお世話になる

そんな時代がすぐそこに来ていますが

一体どうなるんでしょう。

 

現在の景気はバブルを超えたと言われていますが

 

その恩恵に預かっているのは極一部。

私が現認したのは田舎でありますが

都会も多分同様でしょう。

目につかないだけで

そら、想像を絶する生活を

強いられている方も多数おいでであることは

確信を持って断言できます。

それもひっそりと。

 

テレビで良く出て来る

丸の内の出勤風景

和光前のインタビュー

新橋の酔っ払いリーマン

それだけでは絶対見えない

現代日本の陰の部分です。

 

それが増えつつある現実から目を逸らすと

我が国は間違いなく沈没しちゃう。

 

と、思っちゃうよ。

勝手にね。

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