アディーレ法律事務所への業務停止命令は
すごい波紋を呼んでおります。
東京弁護士会が業務停止を命じてから
それほど時間は経っておりませんが
過払い金返還で急成長し
全国展開していましたから
その影響も全国的。
整理しますと
弁護士会には「自治権」が認められておりまして
所属する弁護士会が懲罰を決められるのであります。
「自治権」
懐かしいですねぇ。
現在の若人はその言葉も知らないでしょうね。
大きく都道府県の自治権のみならず
昔は大学にも自治権はあったのですよ。
ですから警察権力も学内では勝手に
その行使をできなかった。
自治権者からの依頼で初めて動けるのです。
その「寮」にもありました。
現在は全国で2箇所の大学の寮が
自治権をまだ持っています。
話戻して
弁護士会は業界団体としては
その特殊性に鑑み自治権を認められています。
そこら辺が他の業界団体とは決定的に
違う部分でありまして
その道の方ではないと
仕組みが良く理解できない。
ですから今回の事例も
監督省庁が命令を出すのではなくて
東京弁護士会がその命令を出したのです。
で、どうなったか。
当然CMも禁じられるのですから
ホームページも閉鎖。
と、当然係争中、再建整理中の方は
路頭に迷う。
ただでさえ「安い!」とのCMに釣られて
依頼したのですから
思うに、そんなに法律に
詳しい方たちばかりではないのかと。
ですから銀行の取り付け騒ぎの様相を
呈するのであります。
何しろ処分食らった時点での
お客さんは10万人だそうですので。
その方たちにとっては
本当に頼もしい助っ人だったのでしょう。
その助っ人がいなくなっちゃった。
そら心細くもなるでしょう。
ここからが問題。
現在弁護士さんは一般に思われているほど
引く手数多ではないのですよ。
司法研修は終わったけど。。
の方が多い。
で、巷の事務所も
ホクホクのところもあれば
地味なところも当然あり
極端な二極化が進んでいる業界でもあります。
そこで生き残りをかけて
様々な方法をとるのでありますが
この話題の事務所さんは
「過払い」で生業を立ててらっしゃった。
実はこの業界では
もうそれは「旬」を過ぎてまして
ですから生存者利益をかけて
派手なCMと全国展開に打って出ていた。
業界では「次は何か?」
が問題でありまして
B型肝炎もおしまいであり
「過去の交通事故の掘り起こし」も
現在盛んにおやりになっている。
なんだかなぁ〜
とイメージと違うので戸惑いはしますが
先生たちも食べていかねばなりませんから
綺麗事ばっかりは言っておれません。
で「アディーレ」でググると
アイキャッチの様な具合なのですが
早速「アディーレ被害者救済」を歌って
まぁなんとも商魂たくましい。
その反応の速さに驚くのであります。
でもね
実際依頼していた方には
「蜘蛛の糸」
なのですよ。
先ほど書いた様に路頭に迷っているところに
ズバリ実名で救済を歌っているのでありますから。
しかしね
色んな業界事情を知るにつけ
「法の正義の番人」ってなんじゃろ?
と考えてしまうのでありますよ。
次から次へと色んな分野で問題を提起して
それを食いつぶして行く。
あたかもそれが正義の様に。
もちろん
我が顧問の先生の様に
本当に地味な方も多数おいでです。
が虎視眈々と次なる「狩場」を
探してらっしゃるのも事実。
次のターゲット知ってますか?
これから年寄り増えますよね。
当然ボケも入る。
それがヒントですw
アイキャッチはGoogleさんのHPです。