運動会。若いって凄い!底なしに思える体力。

子供の通う学校の運動会は生徒の自主性を重んじ

プログラムも進行も「打ち上げ」も全て生徒が行う。

 

「打ち上げ」とは高校生には馴染まない言葉であるが

例年「応援団」と「運営委員」は

学校のカフェを使って食事会、

それを「打ち上げ」と称している。

 

予算は学校から支給され

食べ物、仕出ししてくれるお店まで

生徒が決め、予算の折衝、支払いまで行う。

台風18号の影響で一日繰り延べられた

今年の運動会は

6年間行った中では天候は最上であった。

最後の年にしてこの天気に恵まれるとは

偏に私の人徳の致すところであろう。

 

前日の雨で適度の湿り気を帯びた土は

砂塵を捲き上るほどの風もない日和に

まさにストライクであった。

 

が、台風一過とは良く言ったもので

晴天すぎる晴天は

気温をグイグイ上げ

用意されていたテントは蒸し風呂。

 

よって木陰を求めガタパウトチェアを

広げて太陽の向きによって

座る場所をヤドカリの様に変えていた。

 

陣取ったのは子供の陣営側のステージの

少し斜め後ろ。

よって子供達の動きが良く見えた。

 

運動会では髪型、毛色は自由なので

インコの群れの様な生徒席を眺め

彼らが競技に応援にと座る暇なく

動き回る様が良く今年は観覧できた。

 

しかし、競技に出て汗だくなのに

そのまま学ランを着て応援にすぐ出て行く。

テンションがいつまで続くかと思っていたら

結局最後までその熱狂は続いた。

誠に若さとは素晴らしい。

 

それは単に体力だけの問題ではない。

自分がやりたい「何か」に憑かれ

無我夢中でその後を体力がついて来て

それを補う印象である。

 

運動場に子供の姿を求め

ビデオカメラ片手に立って出番を待っていたら

色んな人から声をかけられた。

随分久しぶりの方が多い。

関東以北の方が多かったが

今回の台風の影響でかなりの長旅、苦旅。

それでもやって来るのは

これが最後と思えばこそである。

 

子供とは不思議な存在である。

 

無条件で反応してしまう場面、

考え込まなきゃいけない場面。

日々研鑽、

「子供から親にしてもらった」

のである。

 

汗だくの子供を画像に収め

出待ちの時間も含め炎天下に立ちっぱなしの

親も汗だく辛いのである。

軽い熱中症様である。

今日もダルい。

 

子供がお世話になっている6年の間に

学校は随分変わった。

 

創立以来の建物、

寮食堂として利用されていたそれは

テニスコートになり

初めてその姿を見た時はマジに

「子供を連れて帰ろうか」

のボロい旧寮は近代的なそれに変わった。

 

そして遂に校長も変わった。

運動会のシメのあいさつをする

校長のタドタドしい日本語を聴きながら

これからこの学校はどう変遷して行くのか

大層心配ではある。

 

ただ、今回の運動会に彼らが見せた

エネルギーは多少安堵させてはくれる。

我が子はもうチョッと勉強してくれれば

文句はないのであるが。

 

今までは多少斜めに見ていた運動会。

しかし「入れ込んで」観ると

結構面白いのである。

 

一つ一つの行事が終わるたびに

 

寂寥感が襲い、

またその行事から帰宅すると

現実のややこしい問題に直面する。

 

なんとも生きて行くのは悩ましいのである。

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