「2001年宇宙の旅」は今観ても全然新しい!

ご存知スタンリーキューブリック監督。

 

邦題は

「2001年宇宙の旅」

原題は

2001:A Space Odyssey

これまた随分「原題」と

かけ離れた邦題がつけられています。

 

昨日の夜

久しぶりに

と言いますか

ロードショウで観た以来でしたが

鑑賞しました。

 

原作はアーサーCクラークさん。

 

随分背伸びして映画館に行ったのでありますよ。

本当にガキのそのまたガキでありました。

 

当時我が家では週刊朝日を取ってまして

それを愛読しておりました。

当時は色んな月刊誌、週刊誌を

定期購読するのが流行りでして

我が家でも確か数種類購読しておりました。

何しろ

 

「考える」が流行している時代背景でしたから

 

既に中学上がる頃には

本来の意味すらわからず

結構難しい言葉を使っておりました。

 

そこで多分

「講評」が良く書いてあったのでしょう。

何でも鵜呑みにする

シンパの少年達でございましたから

「ほうほう!」

となったことは多分想像に難くありません。

 

今でも覚えていますよ。

この作品のこだわりの数々。

 

まず宇宙空間は真空ですから

「無音」でなければならない。

で、宇宙船が航行する時は

当然「無音」。

代わりにシュトラウスの

「美しき青きドナウ」

がバックグランドとして使われています。

 

月面での着陸の際の砂塵の舞い上がり具合。

真空状態で人体が何秒生存できるか。

そして重力の関係も良く計算されていまして

昨夜観ていましても

全然昔のSF映画にありがちの

荒唐無稽さは微塵もありません。

改めて感心する程です。

 

当時の記憶からですが

確か厳密に研究者達のアドバイスを

元に制作したとか。

 

そしてこれが今日書きたかった事ですが

 

既にAIの概念が入っている。

 

HALL9000。

木星探査衛星の全てを制御しているとの設定。

まだコンピューターさえ

「はて?」

と首をひねる時代に

厳密にAIの概念が取り入れられ

それがこの映画の伏線になっています。

 

そのAIが感情と言わないまでも

「意思」を持ったらどうなるか。

 

映画では与えられた使命と

それに対するAIの意思が齟齬し

人を死に至らしめるのです。

 

それは正に現代が直面しようかとの

問題でもあります。

 

これが40数年前に封切られたのですから

その構想と制作は

それ以前となります。

正に驚嘆するのでありますよ。

是非一度ご賞味あれ。

 

未来を厳密に予見して制作したのは

見事と言うしか無いのです。

が、ステーション行きのシャトル。

 

パンアメリカン航空のマーク入り。

 

まさかあの大会社が将来

倒産の憂き目に会うことは

流石のキューブリックさんも

予見できなかったと見えます。

 

そら書き出したらキリが無いくらい

驚きの連発でしたよ。

2017年の現代でも。

 

それからしばらくキューブリックさんを

巨匠と思い込み

「時計じかけのオレンジ」

と続いて観ていくのですが

あれは原題を直訳の邦題でしたね。

 

アイキャッチはallmovieさんのHPです。

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