国民保護法なる法律があります。
正式名称は物騒な字面ですから
ご自分でどうぞ。
ところで一昨日の深夜
隣国がこれまた物騒なものを打ち上げました。
同じ国が前回同じものを打ち上げた時
知人の女性が市役所に電話を致しました。
お尋ねの電話です。
「国民保護法」なる法律は
指示する最小単位が都道府県でして
当地は政令指定都市でありますから
その任に当たるのは市役所になります。
故に彼女は市役所に電話した。
危機管理についてのお尋ね。
散々電話をたらい回しにされた挙句
やっとそれらしき部署にたどり着いたのでありますが
名称が「なんで?」と聞きたくなる部署。
昨年の地震に対応した部署でした。
自然が相手のそれと、恣意的なそれは
全く意味が違います。
それでも彼女は聞いたそうであります。
「物騒なものが飛んで来たらどうすれば?」
答え
「なんでそんな事をお考えになるのですか?」
「いえ、万が一の場合どうすれば?」
答え
「全く検討もされていない事ですから
お答えできかねます。」
「万が一放射能が降って来たらどうすれば?」
答え
「なんともお答えできかねます」
「ではその用意は市ではしていないと?」
答え
「はい。その想定の備品等
また指示については検討しておりません」
電話した当人が変人扱いされたそうな。
言い切りますが
彼女は変人ではありません。
逆に理知的な女性で幼子の母親です。
ちゃんと成立した法律は全国まで津々浦々
あまねく天下に布告され施行るものと
考えておりましたが
現実はチト違う様であります。
「備えよ常に!」
とはボーイスカウトの標語でありますが
当地は様子が違うのでありますよ。
昨年の地震の時も我が身を持って経験しましたが
一時的とは言え
全く行政が機能しなかった。
実際、危なく飢える所でしたもの。
全くの「自力更生」でした。
行政が施行された法律を知らない
もしくは軽んじている。
そんな印象を持つのであります。
地上からの脅威に関してばかり論じられますが、
万が一ですよ
当地が海をいくつか超えて
それでもそのフィールドとなったとするなら
それこそ
「耐え難きを耐え」
が近くなる事は論ずるまでもありません。
彼女の話を聞いて
民間と地方の行政の意識のズレを
痛感したのでありますよ。
アイキャッチは内閣官房さんのです。