二極化を生き抜く為にはお金がかかるのだ。

勉強するにも金がかかる。

 

生活水準の二極化、

学歴の二極化

我が国ではあらゆる方面で

二極化が叫ばれています。

現実、最下層に住まう私としましても

実感を伴いつつ激しく同意であります。

 

学歴の二極化は

実は今に始まったことではありませんで

既に等しく学問を受けられるようになった

明治の御代になって顕著になったのです。

 

一種の暗さが付きまとう明治と言う時代は

その原因はと問われれば

「貧しさ」に集約されます。

 

官学、私学問わず

学問を身につけるためには

その家庭の資力が問われました。

中学、高校、大学と

その期間、労働力を問わない家庭にのみ

与えられたものだったのです。

当然、頭も。

 

現在はどうか。

私の知る時代

つまり私の幼少時代から

現実のものとして

学校間格差は厳然としてありました。

 

官学、つまり公立全盛の頃は

都内ですと

日比谷、付属を頂点とする大ピラミッドがあり

その更に上には文一を頂点とする

大学の頂点があり

そして官僚への道が続いていたのであります。

 

勿論、

各都道府県にもそれはありました。

 

ところが、いずれの御時にか

大都市圏を中心として

私学の台頭激しく

公立に取って代わり

それは現在に至るまで

続いているのであります。

 

ではそこに可愛い我が子を

入学させ

将来の憂いをなくすにはどうすれば良いか。

 

当然有名私立中学ですから

激戦となります。

そがために

まず「塾」でありますよ。

 

サピ、四谷、日能

これが金がかかる。

単に授業料だけだと思ったら大間違い。

やれ夏期講習だ模擬試験だと

エクストラコストが馬鹿にならない。

 

当然二月一日を頂点とした

受験サーカスも

その受検料だけでもこれまた

馬鹿にはならない。

当然数校受験するでしょうから。

 

で、首尾よく希望の学校に入ったとして

今度はこれまた「塾」であります。

有名どころでは「鉄緑会」などありますが

ポピュラーなところでは

「今でしょ!」でしょうか。

 

私学ゆえの学資、更に塾代。

これは形を変えた明治時代と

良く似ています。

 

ところで

来年中学入試を控えた子を持つ友人が

奥様と交わした会話が大変面白い。

いや厳しい現実、世相を見事に言い表した

会話でありました。

 

奥様曰く

「あなた私立にやるって、学資がかかるのよ!」

答えて曰く

「無学はもっとお金がかかるんだぞ!」

 

お見事!

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