近頃メディアで良く取り上げられるのが
高齢者介護の問題。
一昨日もテレビでやってましたが
介護度が上がるに従って
施設に入ることが難しくなる現状。
そうなると家族が介護する事になります。
テレビに出ていた方も
母親が施設に入れない為に
自分が早期退職して
面倒を見ていました。
母親の介護がある為
ちょいの間でも働きに行くことができず
蓄えと退職金を切り崩して
なんとか生活をしていますが
いつもギリギリだそうです。
「これで人生が終わりかと思うと切ない。」
と申されていました。
重かった。
私の父もアルツハイマーで入所していますが
人によるとは思いますが
想像を超えてその進行は早い。
昨夏の父の様子と比べて
全く違う事に驚かされます。
先日行った時は
ベッドを起こして
介護の人にスプーンで
流動食並みの食事を
口に運んでもらっていましたが
昨年の今頃はみなさんと一緒に
食堂で一人で食べられていたのです。
責任者の方に
現実的な問題ですから
単刀直入に聞きました。
「この状態ですと時間の問題ですか?」
「いえ、内臓系はしっかりしていますから
今すぐにどうこうはありません。」
てことは
寝たきり間近ですね。
現在はプロの方達に
面倒を見てもらっていますが
これを私が行うとなると
想像をはるかに超えて絶します。
一時も目を離せず
もの言えませんから
その体調に気を配り
食事を作り食べさせる。
さらに下の世話まで。
とてもじゃないが
自分の時間を持つことなど不可能。
昼夜分かたずですから。
そして、それが終わりを迎える頃
自らの老後の心配をせねばならぬ
現実が実際待っているのです。
人は生まれた瞬間から
死に向かって歩き始めるのですが
歓喜を持って迎えられた
世に出た瞬間と
その命の火が消えようとする時の
落差があまりにありすぎて
言葉がありません。
このまま行きますと
数年で介護する人の数が
数十万単位で
足らなくなるのは明らかだそうです。
て、ことは
我々の頃は介護してもらえない?
は一応置いておきまして
現状では
足らない部分の何%かは
家族がその将来を犠牲にして
世話をしてらっしゃる。
と言いますか
高齢で現実働けない人はともかく
その介護の為に十分働ける人が
働けない現状も確実にあります。
労働人口。
国家的な経済的損失です。
その損失を埋める為に
財政出動が繰り返される。
「総活躍」の掛け声かかって久しいですが
したくてもできない環境がそこかしこに。
私の周り母親にデイサービスを
利用している方がいます。
理解のある職場ではありますが
それでも少し早く帰ることや
介護の用事でやむを得ない時は
多少引け目を感じるとのこと。
さらに、失礼ながら
ご本人もさほど若いわけでは無い。
おまけに一人っ子。
察して余りある。