気分転換にたまには「公演」聞くのも悪くない。

最近雑念が多い。

困った事です。

雑事が多く集中できないのも確かですが、

「考える」行為を邪魔されると

気持ちに「澱」が溜まり

どうにもいけない。

 

で、「先日気分転換」に

と言えば失礼ですが

少し遠かったのですが、ある現役科学者の

公演と質疑応答に行って来ました。

 

その分野では世界的に知られた人です。

マスコミ等には余り露出されません。

根っからの「科学者」。

 

公演は素人の私にも大変わかり易く

その分野は予備知識もありませんでしたが

「ほうほう」

と身を乗り出す程引き込まれました。

 

彼は理一からの出発だったそうですが

途中から生化学の分野に方向転換。

現在のその分野の最先端の話は

本当に面白かった。

最先端では既にとんでもない事を発想し

そしてそれが既に具現化しつつある。

聞いていてビックリの事ばかり。

遺伝子操作のくだりでは

着実に

「人間は不治の病を克服するかも。」

と思わせられました。

 

科学者ですから

当然教鞭も取っていらっしゃる。

理系では75%が「院」に進むのだそうで

学部では基礎、研究は院との事。

ちなみに文系のそれは25%だそうです。

 

そこで一つのお嘆きが

質疑応答の席でありました。

 

各有名高校から大量の入学者があるが

彼らは実に要領が良い。

取りやすい単位の方に雪崩をうって

安易に単位を取ってしまう。

それは事「学問」の世界では

決して褒められた事ではない。

基礎でそれが起こっている現状では

研究の分野では当然

「ジリ貧」が起こってしまう。

営々と地味に作り上げた

日本の基礎研究からの発展が

「途絶えてしまうかも。」

との危惧でした。

 

確かに日本の科学者は地味な印象でしたが

執念とも言える努力と情熱を持って

現在の基礎研究を作り上げ

発展させてきたのであって

不覚にも私は知りませんでしたが

世界をリードしている

「地味」な分野も数多くある。

 

私なりに考えたのですが

それはやっぱり

「収入と関係しているのではないか。」と。

欧米の産学複合体に比べると

確かに日本のそれは貧相ですからね。

一概に現代の学生さんを

批判する事は出来ません。

時代を映す鏡ですから。

 

そして一見、無縁に思える

お金と学問についてのお話。

 

それはまた明日。

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