過日アップルのティム クックさんが
来日していました。
大変忙しい方ですから
読んだインタビュウ記事も
移動の新幹線の中で
行ったものであったとか。
色々面白い話が書いてありました。
もちろんパブリックな
コメントとなる訳ですから
至極真っ当な答えではあるのですが
その中にもアップルが
個々の問題をどう捉えているのか
そして強烈な個性を持った会社であることが
垣間見えて面白かった。
まずはサムソンを相手とした訴訟問題。
彼曰く
「年月かけて書いた絵画が完成して最後に
自分のサインを入れる段に
他人がサインを入れた。
貴方だったら どんな気持ちになりますか?」
要約するとこんな塩梅。
誠に上手い表現。
比喩が素晴らしい。
本気で怒っているのですね。
それから司法当局から
ロックを解除する様命令された件
これは「深い」
悩んだそうですが
国民に対して憲法が保障したものを
一企業が破る訳にはいかなかった。
「凄い」
の一言。
そこまで考えた末の結論だったとは
驚きでした。
「お上」に盾つくと
後々色んな影響が出るんじゃ?
と極東の島国に住む私は考えるのですが
次に「お上」が何か言って来ても
「真っ向勝負」
の心意気と感じ入りました。
そしてかの会社は縦つながりではなく
横つながりであると。
各デバイスの開発チームが
その典型だそうな。
縦にバラバラに進めて完成しても
一つのOSで全部のデバイスを
動かせる発想は出て来ない。
し、よしんば動いても微妙に同調しない。
もっともですね。
そして私に取って不思議な事をおっしゃる。
「まだスマホは進化する。」
形と言い
機能と言い
何か画期的な全く違う製品を開発すると
思いきや
「まだ人間で言えば10歳ですよ。」
どう進化するか誠に楽しみ。
さらに
「当社は各開発チームの集合であり
「大企業」とは思っていない。」
とか。
しかし
サプライヤーには過酷な条件を提示するのは
有名な話であり
言葉とは裏腹に
その資産総額からも
十分「大企業」である事は
当然「周知の事実」です。
一つ間違えば
大変な「イヤミ」とも取れますが
穏やかそうな顔から
「謙遜」
と言う言葉をご存知なのかしら?