イオンモール熊本に見る震災の爪痕。未だ先が見えず。

先日熊本のイオンモールに行ってみました。

熊本市の隣、続きですかね、

嘉島町にあります。

 

熊本のそれには普段は滅多に行きません。

年のせいでしょうか。

あまり私にマッチする店がないし

地理的に遠く、わざわざ足は向きません。

設定した商圏が違うのでしょう。

 

稀に高速の「嘉島」インターのそばですから

鹿児島の帰りに

夕飯を食べに行く程度でした。

 

鹿児島のイオンモールには良く行きます。

子供の学校が近くなので

買い物ではなく

駐車場を利用させてもらっています。

 

そればっかりでは気の毒なので

お茶は行く度にします。

行くカフェは決まっていますから

そこの店員さんに覚えられ

「今日のケーキは何にしますか?」

と馴染み風情の待遇は気持ちが良い。

 

彼らは私どもを

「地元」と思っていたらしいのですが

熊本から来ていると聞いて驚いていました。

だいたい「月一」くらいでしょうか。

 

ところで熊本のイオンモール。

久しぶりに行ってみましたが

先の震災の影響がまだ色濃く

と言いますか「全然」でした。

 

店舗前の駐車場にはコンテナがズラリ。

img_2706

異様な光景が広がっていました。

何かと思ったら「テナント」さんでした。

 

正面はこの光景で玄関が見えません。

スーパーと、一部1階は

営業再開しているらしいのですが

テナントの大半は

未だに見通しが立たないらしい。

これだけの営業できない期間が長引くと

その影響は各テナントさんには大打撃でしょう。

それでこの「苦肉の策」なのでしょうが

果たしてこれで

元の集客が見込めるのかどうか。

雨風しのげて

ブラブラ出来るのがモールですから

これから寒い季節にコンテナを渡り歩く。

ちょいと難しい運営になるでしょうね。

何しろ「地方」のカップルのデートスポット

若い家族の娯楽施設でしたから。

壊れる前は良くオシャレしたカップルを

見かけておりました。

 

駐車場を南側に移動しますと

「立ち入り禁止」となっています。

覗きますと

img_2708

どうも南側半分は

何やら異様な光景が広がっています。

土嚢が沢山。

 

聞くところによりますと

「液状化」が発生しているらしい。

土地が「イっちゃてる」なら

これまた復旧に

かなり時間がかかりそうです。

 

建物のこの場所には

二階に映画館がありました。

映画館はシネコンが主ですが

その市内のほとんどは

未だ営業していません。

シネコンの作りは特殊らしい。

営業しているのは

市内から遠く北に行った一箇所だけ。

熊本市民は未だ

自由に映画を見ることはできません。

 

職場の前の道を解体した建物の廃材を

満載し北に向け走って行く

大型トラックを見かけますが

民家の解体も

はかばかしく進んでいない様子。

 

資本力のある企業が未だこの有様ですから

地元が「平常」を取り戻すには

まだまだですね。

 

自分の周りしか見ていませんでしたが

確かに「食う」「寝る」は

元に戻ったのですが

「稼ぐ」については当地では

これからが「正念場」。

それもかなりの長きに渡る事は

確実な様に思われます。

 

今、仙台から来た人とお話ししていましたが

こんなものでは済まないそうですよ。

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