昨夜またシルビィ ギエムさんの舞を見たくなり
スマホを寝床で見ていました。
彼女は近年「ボレロ」で語られる事が多いのですが
当たり前ですが
代表作「白鳥の湖」も改めて拝見すると素晴らしい。
見たのは
多分ロイヤルバレエに移籍後のものと思われますが
当時物議を醸し出した「6時のポーズ」は
見直しますと
素晴らしく「自然」です。
それどころか
あれがないとおかしく思える程。
悪いとは思いますが
他のプリマと比較すると
その技量の差を感じます。
オペラ座を抜ける時
「国家的損失」
と言わしめた圧倒的な美しさを思い知らされました。
クラシックのみならず
以前書きました
ベジャールさんの作品に代表される
モダーンなものまで意欲的に取り組み
彼女流の世界を見せてくれます。
ベジャールさんのボレロは
誰しも踊っている訳ではありませんから
比較する事が難しいのですが
彼女のそれを見た後では
どうにも「ぎこちなく」見えてしまう。
しなやかに頭頂まで届く脚も
それは必要とされていたのです。
百聞は一見にしかず。
YouTubeで検索あれ。
彼女と言えば
再度になりますがロレックスの広告。
今、箱の中の小冊子を探してみましたが
残念、オペラ歌手でした。
昨年から今年の年を跨いだ日本公演で
彼女は引退しましたから
その「現物」をこの目で観ることは叶いません。
もっとも失礼ながら
あのお年で現役でしたから
随分長い間世界を楽しませてくれていたのですね。
次はどんな方が現れて
驚かせ、
それを当たり前の様に享受する。
実に待ち遠しい。