震災何日目だろうか。
シュールな世界が続くと
「麻痺」します。
昨日は嬉しい事がありました。
海上保安庁が港で入浴を提供している事は昨日書きましたが
その晩、保安部の井口さんから電話がありました。
熊本新港の船は対応能力を超えてとの事。
前日のデーターを見て三角港と八代港に停泊中の船はどうか?
との提案。
両方とも在所から遠いので躊躇していますと
井口さんから、
熊本港で長く待たれる事を思えば
三角港はどうですか?
との提案。
もっともですね。
しかし気にかけてくれ
さらに夜に電話まで。
頭が下がります。
で、朝起きぬけに三角港目指して車を走らせました。
9時頃着きました
停泊中の鑑の名前は「さつま」
「お水ですか?」
とのお尋ねに
「いえ、お風呂を」
と答えました所
まだ予定時間には早いのですが
「ちょっと待ってて下さい。ボイラーを入れます。」
私たちの為に時間を繰り上げてくれます。
さらに、
「おにぎりは要りませんか?」
「是非!」
と答えますと、
しばらく後
「10個入れておきました」
と、袋を渡されます。
本当にありがたい。
こんな人たちに私たちの国は守られているのですね。
お風呂に案内され、
独り占めで久しぶりのお風呂で
一時現実を忘れたのでした。
滅多に見れない艦内を
親切な説明付きで見学させて頂きました。
画像はありますが、
これは出せません。
この鑑は「特救」と呼ばれているそうです。
後部にヘリポートがあり
潜水士が出動する仕様だそうです。
「海猿」たちの母艦ですね。
同じ名前ですから
「この鑑は以前不審船を沈めた鑑ですか?」
と尋ねますと
「名前だけ引き継いでいますが違う船です。」
あの鑑は「特警」と呼ばれているそうです。
最近殺伐とした話題ばかりと
困難続きでしたから
海上保安庁が特別にご褒美を下さりました。
素直に嬉しかった。
帰りは「三角西港」に立ち寄り
観光気分を少し楽しみました。
NHKの「坂の上の雲」にも使われた
明治期に作られた綺麗な港です。
久しぶり午前中ノンビリの日でした。
午後からは、また方ずけ。
やってもやっても終わりません。
本震かと思われるほどの余震が何度もあり、船酔いのような感覚になっているのではないかと心配しています。
あまりにも大きな被害ですので、今までの生活を取り戻すには時間が必要でしょう。
支援物資を送っただけで行き渡っていないなど不満はありますが、人の親切って嬉しいですね。心の充電できたようで安心しました。
あ〜
ピンポ〜ンです。
でかい余震の後は揺れてる様に後引きますよ。
今回は「沁みました」
それに実に頼もしい。
しかし、風呂入るのに半日がかり。
でもオニギリ頂くのに2時間とか
並ぶ避難所も。
天災は、こりゃ仕方がないですよね。
でも人災は過去の教訓から
ある程度学習して活かせるものと思う。
全く各方面バラバラって言うのも
「なんだかなぁ」
ですよ。