その女性の教師からの影響。
それは現在も続いています。
タバコです。
読書会を研究室で終わらせた後、
先生と二人になった事がありました。
先生は愛煙家。
終わると気持ち良さそうに煙をたゆらせます。
「おいしいんですか?」
「ん〜どうなのかな」
しばし沈黙。
「吸ってみる?」
「はぁ」
一本手渡されました。
一応防御戦は張られます。
「今、教師と生徒じゃないからね。単なる男と女よ」
で火をつけてくれました。
初めてですからおいしい訳はありません。
ですがなんとなく違う世界に、つまり「対」。
カウンターの世界に足を踏み入れた様な気はしました。
それからと言うもの読書会が終わるたびに
二人して学校の、
それも研究室でタバコをふかしていたのです。
そして2年生前には
私は立派な「愛煙家」になっていました。
家ではタバコが吸えませんから
学校が別の意味で楽しみ、
いや、なくてはならない存在になっていたのです。
これまでに何度やめようと思った事か。
昨年には禁煙外来まで受けたのですが、
その一ヶ月後には元に戻る有様。
これは私の「根性なし」が原因ではあります。
今度税金が上がりタバコの値段も上がるそうですが、
それを機に止めようと
今密かに固く誓っているのであります。
こう書くとトンデモない高校の様に
思われるかもしれません。
確かに教師の裁量にしても生徒の自主性にしても
結構認めてくれていました。
その代わり学業に求められる水準も
多少高く進学率もそれなりの学校でした。
その年に大学に入学した生徒が
相手してくれる相談会とかもありました。
もちろん時代背景が影響していたのは確かです。
その先生とは学校外でも会っていました。
泉岳寺にある先生の家に遊びに行ったりしてましたね。
結婚間もない先生の家には、
とても大きなベッドがデ〜ンと
鎮座していたのを印象的に覚えています。
ありゃWより大きかったんじゃないかなぁ。