「異邦人」
そうカミュさんの代表作。
出だしの
「きょう、ママンが死んだ。」
は、超有名なフレーズ。
各方面で今でも盛んに使われる?フレーズ。
でもさ、
わたしゃフランス語ができないので
訳本を読むわけで
考えてみりゃ「訳者」の個性を読むことになる。
のですね。
多分。
この「異邦人」
複数の訳本が出ていまして
有名ところとしては
もちろん窪田啓作さん。
この方がこの出だしの「ママン」を世に
いや日本にもたらしたわけでして
それが固着しています。
そこでだ
今回考えた
いや、気になったことが一つ。
なぜ「ママン」なのか?
「ママ」あるいは「母」
いやあるいは
「かあちゃん」「おっかあ」「かあさん」
ではなく
「ママン」
これすごいよね。
一行目を読んだ瞬間に
「これはただ事ではない」
と確信するのですよ。
わたくしは。
だって「ママン」ですよ。
今まで聞いたことのない
いやここにこの表現を使うか?
と、諸々の???現れるのです。
実はこの本を読むのは
もう数回目。
初回は確か高校一年生の春だった記憶です。
「なんじゃこりゃ?」
が初回の印象。
そらそうだ。
中上がりのガキに「不条理」なぞわかるはずもない。
ちゅうか、現在もよくわかっちゃおりませんが。
結論から先に言っちゃうと
「訳」とは単に他国語ができるから
「訳本」をやれちゃう。
では断じてないのです。
当たり前ですけど。
訳者の文学的素養
知性が問われるわけでして
それはかの有名な
「ヰ゛オロン」
もそうでありますね。
とまぁ
読み出しからつまずくのでありまして
こりゃ長くなりそうな予感。
話は変わりますが
この窪田啓作さんの名訳本。
もちろん新潮社でありまして
昨年出たプレミアムカバーが大変よろしい。
先月、いや先々月の休日に久しぶりの書店を訪れまして
例の「積読をボチボチ片付けない」と。
と読み始めて
さらに数度読み返して
ますます「???」
となりましたから改めてここに記す次第。
わたくしの家庭
いや血族関係は大層複雑でありまして
いろいろ問題事が起きる。
先週ついに弁護士さんに着手金を渡し
一つの問題にとっかかったばかり。
現実逃避には読書は「もってこい」でありまして
しばらくはこに手の物思いにふけられるのでありますよ。
久しぶりの更新がこの話題。
大変申し訳ない。
お粗末許されよ。