アラジンストーブ16型修理。ウイックが固着してしまった。その1

また気まぐれ起こし

長い眠りについていた

アラジンの16型。

 

「使うべ」

と引っ張り出しました。

 

フーフーして埃を払い

いざ着火!

 

常日頃は別のアラジンを使っており

これはその中でも最高齢。

前期型ですから

多分1966年頃の生まれ。

この16型で15型から

大幅なモデルチェンジを受けました。

 

そのデザインは完成形ですから

現在の物と大差ありません。

消防法の絡みがないですから

これって耐震装置も、

異常燃焼防止装置も

一切何もついていません。

よってスッキリしたデザインで

現行版より「美しい」w

私的見解です。

 

これって

一度整備に出して

 

絶好調になった代物。

それまでは火力調整のダイアルが

正式には「ウィックレギュレターハンドル」

と言いますけど

それがたまに滑ったり

他諸々小さなところが気になり

整備したのは

忘れもしない12年の1月末。

 

なぜ覚えているか?

それは私の息子の中学入試の

真っ最中だったからなのですよ。

西日本の中学の試験の結果は出揃い

2月1日から始まる東京ラウンドに出発する

その前日でした。

 

「あなた、何もこんな日に!」

 

翌日にフライトを控えた29日。

結構私、能天気かも。

 

調整を終えた

爺さんだか婆さんだかわかりませんが

もう絶好調!

 

モロ、ブルーフレーム。
青い炎がメラメラ。

 

ところがですなぁ

それから「勿体無い」精神が

ムクムクと頭をもたげ

仕舞い込んじゃったの。

他にも現役はいるしね。

絶好調の16型なんて

結構珍しいかも?

なんて色気出しちゃってさ。

 

で、ちゃんと燃料は全部抜いて

燃料タンクの蓋を

数日開けっ放しにして

水分を飛ばし

で、長い眠りにつかせた訳ですよ。

 

このタンクね

この16型から鉄と真鍮の

二重構造タンクなのです、

いや久しぶりに眺めると

いいですなぁ〜

このギャラリーの丸穴

カバーされてませんもんね。

見た目が全然違います。

 

こんなチョットしたところが

くすぐるのよね。

 

燃料を入れて手順通りに

しばらく待ちます。

何しろウイック、

芯ですね

それが綿製なので燃料を吸い込み終わるまで

着火できないのです。

この16型からウイックが統一され

現代版にも使えます。

 

「助さん角さん、もういいでしょう!」

 

で着火しようと

レギュレターを回そうとしますと

 

「あれ?」

 

これが動かない。

「まさか固着?」

 

で急ぎチムニーを倒し

バラしてウイックキャリアに

細いナイフを刺し込みますと

 

「あら固着してる」

 

トホホ

 

んでザクザクと固着を取り除き

どうにか芯は上下する様になりました。

 

ですがぁ〜

もう十分燃料を芯は吸ってる筈ですが

なぜか手が汚れない。

 

これりゃおかしい。

で、組み立てて着火してみるも

あれ〜

やっぱ芯が燃えてるじゃん。

なんで?

整備してから一度使ったきりなのに。

カーボン溜まってるし

芯は燃料吸わないし。

 

仕方がない。

芯上部のカーボンを削り

芯の上から燃料を染み込ませ

 

って

 

大丈夫か俺?

 

まぁやって見ましょう。

なんせまた整備に出す金がない。

結果はまた明日。

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