昨日はまたもや悲惨な1日であった。
原因は一昨日書いたガキである。
平和に朝食を待っていると
と、言うか
我が家では勝手に朝食を摂る事は許されない。
ひたすら
全員が打ち揃い
もしくは家内が諦めて用意してくれるのを
ひたすら
待ち続けなければいけない。
まごう事なき
私は「ポチ」なのである。
昨日は怒り心頭に発した家内が
朝食どころか
台所の食料をストックしてある棚に
八つ当たりを始めた。
なんとなれば
以前入っていた生命保険の担当者から
毎年私の誕生日に送られて来ていた
各種高級ワインが
結構な本数溜まっていたのだが
それを全部外に出し始めた。
以前、儲かっている頃は
保険にも結構な金額を払っていたのであり
つか、
一般的なサラリーマンの月収位?
を毎月払っていた。
であるからその保険の担当者としては
「上客」扱い。
事につけ手厚くもてなしてくれていた。
毎年高価そうなワインを
届けてくれていたのである。
しかし
私の好物はウイスキーであり
従って頂いたワインは手付かずのまま
ストックされていた。
まぁワイナリーでは
樽の他にボトルでも寝かせるのだから
飲めなくはならないだろう。
と、さらに熟成を重ねていたのである。
勝手に。
まぁ外に出されると
結構な本数である。
ラペルを読むがサッパリわからぬ。
元々ワインには疎く
仕込んだウンチクもない。
ところで
私は恐る恐る家内に尋ねた。
「これどうするの?」
「捨てるのよ。当たり前でしょ。」
「なんで?」
「だってあなた飲まないじゃない。」
「いやいや飲みます飲みます」
「だってこれもう古いわよ」
「いや熟成が進んでいいのよ」
「じゃあなたが始末つけてね」
とナイフのエッジを渡る様な会話の末
なんとか身柄確保に漕ぎ着けました。
それから職場に向かい
帰宅しますと
ガキも起きてりゃ家内のご機嫌も
なんとか水準点まで戻っており一安心。
夕食をとりながら
例のワインを適当に取り出した。
ネットで一応調べて出ては来たのだが
年代やら何やら訳わからん。
国、地域、ワイナリー、年代
ワインの世界は本当に訳わからん。
で、
ラペルも見ずに適当に一本取り出し
「オープナーどこかな?」
「去年の地震で所在不明よ!」
「はぁ。。」
で、探しますと
なんとか運よく見つかりまして
口を綺麗に切り落とし
コルクも手際よく開けて
グラスに注ぐ。
テレビで見たように
透かしてみて、香りを嗅ぎ
一口すすり
口の中で転がす。
衆人注目の中
結構緊張しますな。
「で、どうなの?美味しいの?」
「???」
「どうなのよ?!」
いや正直に言います。
わたしゃ、自慢じゃないが
ワインの善し悪しは全くわかんない。
答えようがない。
第一、味がわかんないんだから。
フルボディまではわかった。
しばし沈黙の後
重々しく口を開き一言。
「あ〜これ料理にジャブジャブ使って」
としか答えようがなかったのであります。
家内の勝ち誇った顔。
あ゛〜悔しいぃ〜〜!!
アイキャッチはウイスキーです。
悪しからず。