実家詣 「子供は娘が良い」のお言葉を頂戴しました。

先日実家詣してきました。

 

定期的に行かないと

諸々不都合な点が多々出てきます。

父は施設におりますから

ほとんど物理的な手間は

必要としないのでありますが

母は独居ですので

小さいところでは

町内会費でありますとか

各種支払いをしなければいけません。

 

私は実家には住んだ事は

ないのでありまして

知り合いもおりませんし

完全なアウエィ状態。

 

何かにつけて

私が

「こうしたら?」

との言葉に

その都度文句をつける母親に

私も

その都度説明し納得させようとしますが

やれ「体が痛い」の

「幾つだと思っているんだ」

そんな返事ばかりが返ってきます。

 

それなら施設に入ったら?

と勧めますと

敢然として

「嫌だ!」

何故と問いますと

「自由がいい」

では文句は言うな。

なのですよ。

 

母親は若い頃からわがままでした。

それは年を重ねるごとに

激しさを増しています。

先月の電気代いくらだったと思います?

やがて4万円。

年寄り一人で。

何かやってるんでしょうかね?

食事は毎日作ってもらっていますが

食材代は毎月納めねばなりません。

それに、やれ水道代だ

田舎ですから浄化槽点検代だ

と年寄り一人には

年金ではとても足りない額が

毎月出て行きます。

そら施設に入ってもらった方が

金銭的には安泰なのですよ。

 

父にもたまに会いに行くように

勧めますが

これまた

「どうせ誰だかわからないんでしょ」

とニベもない。

いや

反応が鈍いだけなのでありまして

彼はわかっているのです。

実際、今回も施設に尋ね

「じゃまた来るからね」

と耳元で話しますと

ちゃんと首を

ウンウンと振るのですから。

 

家の維持費も結構な負担です。

税金、保険は勿論ですが

今回は浄化槽の修理。

間違えると交換となりそうなのです。

田舎でも割と大きな家ですから

その浄化槽も大きい。

それを交換ともなると

ちょっと私の手には余る。

 

今回はその上に今回は

さらにショッキングな言葉を

いただきました。

「あんた年寄り一人でいるんだから

泊まりに来なさい」

までは良かったんですけど

その次の言葉を聞いて

私が言葉を失いました。

 

「女の子を産んでおけば良かった」

「娘なら母親一人には絶対にしないはず」

 

そら色んな事情はあったと思いますよ。

じぃちゃんが呼んだとか。

でもね

いくら子供でも子供の人生ってあるのよ。

 

そして我が身に置き換えるのです。

決して子供に負担を強いる事はない様にと。

 

さらに思いは先にまで及び

私どもの墓を作ると

子供がどうしてもその地に

足を運ばねばならなくなる。

なんとかお墓は

作らない様にはできないかと。

 

以前は施設に入所すると

ボケの進行が早くなる。

ケアマネさんとか医師から

体が動くのだから限界まで

好きな様にさせた方が良い。

と。

 

私にも当然感情はございますから

憤懣やるかたなく

夕刻家路に着いたのでありますが

 

「ボケてもいいんじゃね?」

 

誰かが耳元で囁くのです。

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