熊本地震で家の耐用年数とご近所の問題を考えてみた。2

今回の熊本地震で日を追う毎に

深刻な状況になりつつあるのが

住宅問題です。

 

戸建でも集合でもそれぞれに問題が多い。

戸建ですが

地震保険は火災保険の半分しか出ません。

それも半壊以上、

望ましくは全壊。

出たとしても、

とても再度建築するには足りません。

それにローンの残債があります。

それについては救済措置があった様ですが

申請に至るまで、そら大変。

おまけに時期が限られていました。

建てたとしても

またもやローンの組み直し。

既にお住まいでしたから

初めに建てた時と年齢が違います。

当然償還期間を短くしなけりゃいけません。

月当たりの金額も増えるでしょうし

終わる時も更に伸びます。

 

問題は集合住宅。

保険金も当然出ましたが

被害状況に応じては

とても足らない。

修繕積立金で補填するにも

まだまだ足らない。

そんな集合住宅があちらこちらに。

 

ものが大きく付帯設備も多いので

被害状況を調べるのにも

結構な金額がかかります。

 

で、どうするのか。

まずは住民の総意をまとめ

方向を決めなければいけません。

 

そこで昨日述べました様に

近隣とのお付き合いが

ひょっこり顔を出します。

まとまらない。

 

迷走を始めた所がそこかしに。

ニュースに出た様な壊れ方をした所は

まだわかる。

決定的に壊れていますから

再建などできゃしない。

諦めるしかないのですね。

怒りの持って行き場としては

施工会社ですかね。

 

問題は地震で普通に壊れた所。

何が「普通」なのか自分でも

わかりませんが。

 

そこで「総意」をまとめる。

こりゃ至難の技です。

組合に図らなければ

被害状況を調べることすらままならない。

なぜなら、各戸から集めている

管理費、積立金は

言わば「公金」的要素が大きい。

 

昨日お邪魔したマンション。

派手な広告は出さないけれど

アッと言う間に「完売御礼」となる

知る人ぞ知る

割と高品質のマンション。

この地にあっては

最もお安いのでも他と比すと

結構な高層階が買える代物。

 

確かに中も派手さはありませんが

しっかりしています。

それが築2年で、この震災にあった。

 

全面タイル張でしたから

そのタイルが落下の恐れありで

見事鑑定は「黄色」。

 

内も低層階の被害は左程でもありませんが

高層階の被害はひどかった。

流石に鉄筋コンクリートの壁は

何事もなかったのですが

室内を区切る仕切り。

これはコンクリートではありませんね。

それをグランドピアノが突き破った。

 

あれま。

ですね。

 

ここは建ててからも浅いし

施主も施工会社も大手。

で、外装やら躯体部分は

建てた会社が持つ事で

一件落着。

何も問題は起きませんでした。

 

問題は専有部分。

余りにひどい所は会社持ちとなりましたが

中途半端に壊れると

費用は自分持ち。

それも施工まで時間がかかる。

納得行かないでしょうねぇ。

まだ新築バリバリでっせ。

 

資産価値が落ちたのは

言うまでもありませんし。

 

でもそれでもまだマシ。

未だに何も着手できない所が多数。

 

問題は何か?

「総意」

いらっしゃるんですよ。

大抵一軒は。

「煮ても焼いても食えない」

お方が。

 

土地神話、家神話が崩壊して

久しいと思っていましたが

まだまだ根強い。

 

わたしゃ実家もありますし

他にも物件持っていますが

住むには賃貸で良かったと

思い知った今回の震災でありました。

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