母の財布から思い出される我が家の暗黒の歴史。その5

使い込みの大罪の上に

さらに借金まであった。

何にそんな金額を使ったのか

今だに謎です。

 

もちろん本人が話したところで

信用できる訳がない。

側から見て贅沢な暮らしに?

勿論最初の電話の「探しに行け」の地名から

悪しき趣味もあったのでしょう。

 

誤解無き様。

「悪しき」とは「私に取って」であり

それそのものの存在を

否定するものではありません。

 

そんなこんなが

永きに渡り累積したのもあるでしょうが

でも考えてみれば

借金が嵩んで使い込み。

それがバレて

良くニュースになってますよね。

「卵が先か鶏が先か」

それは知りませんが

横領ができなくなって

金の循環が切れてしまった。

良くあるパターン。

そんな塩梅なのでしょう。

 

「あの人が!」

の常識人がある日突然ニュースになる。

そんな報に接する度、

人間の弱さを痛感します。

 

せっかく

いや私にとっては

悪夢の様な始末でしたが、

とりあえず片方は綺麗に処理はできたのに

その後の対処のまずさ稚拙さから

本格的な奈落へと

一部の親戚も巻き込んで落ちて行きました。

当然我が家も。

主犯は母でした。

いや、元々の犯人は彼ですけどね。

始末を誤って、

と言いますか

放っておけば良いものを

無理やり頭突っ込んで

親戚まで巻き込んだのは母です。

 

職場へ督促の電話がかかっていた。

それを聞いた時、

私は嫌な胸騒ぎはしました。

果たしてそれは

「ビンゴ」

大当たり。

何となれば

まともな金融機関からの借り入れ、

これまた「ちょいと」目を離した隙に

と言いますか

知らぬうちに

母がまた我が家から返済していたのです。

いや、今思えば

母は「消える」原因を知っていた。

処理が済んだから

彼が戻ったとも読めますね。

 

どんな「厚顔」なのか

彼は勤めには出ていると聞いていました。

一見、収まった様には見えていました。

 

それがまた暫くしたら「消える」。

 

また私に電話が掛かって来る。

「死んでも私の世話にはならない」

はずではなかったのか。

「消える」原因はもう判っていますから

今度は私は動きません。

「まだあるのか?!」

です。

今回は事情は判っていますから

ストレートに尋ねました。

母は当然知っているはずです。

隠し事が好きな人ですから。

何の借金なのか。

いつの借金なのか。

どこからの借金なのか。

母は知らなかったでしょう。

が、私はその名を聞いて鳥肌が立ちました。

金融業界では聞いたことのない名前。

そりゃそうでしょう。

その当時、百花繚乱その数知れずの

「サラ金」

でした。

 

それを聞いて即座に私は

「自己破産」させろと迫りました。

失礼を承知で申し上げますが

自己破産しても務めを続けている方がいる

お役所も知っていましたから。

幸いとは申しませんが

離婚もしていますから

家族に嫌な思いをさせる事もない。

弁護士さんから

通知が行けば電話も止まります。

ですが母は

「本人がこれが最後と言っている!」

そんな訳きゃあないのです。

ゴキブリ一匹見たら百匹はいる。

常識です。

まさかとは思いましたが

それも彼女は

始末しようとしているのではないか。

なぜか私の言う事は聞きませんが

彼の言う事は真に受けます。

 

その頃になりますと

状況は悪化の一途をたどり

職場の上司もどうにか庇いおおせたのに

「無断欠勤」が続き悪しき風評が立ちますと

決断をしなければなりません。

その急場をしのぐ為に

また「浜辺の針」だったのでしょう。

で、私に電話。

でも私の言う事は世間体を気にすると

「大反れた」事であり

飲めない。

 

それがこの後

さらに事態を大きくしたのです。

 

つづきます。

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