母の財布から思い出される我が家の暗黒の歴史。その3

誠に個人的な事。

書いて良いものか否か

迷いますが自身の記憶の整理を兼ねまして、

いや実は迷ってはいませんが。

 

実家に行きまして何事が起こったのか

尋ねましても実に歯切れが悪い。

さっぱり要領を得ません。

悪さをして

言い訳をする出来の悪い子供の様に

結果しか言わないのです。

「もう済んだ事だから。」

「周りも納得しているから。」

いつ どこで 誰が 何をした。

が丸でない。

当の本人の彼も

何事も無かった様な顔で戻っていました。

その場にはいませんでしたけど。

そこで聞いた驚愕の事実。

 

彼は公務員でしたが

仕事ぶりは極めて真面目。

実績も良く、結構評価も高かった。

その評判は

真偽はともかく聞いてはいました。

共稼ぎで奥さんも違う方面の公務員。

家もローンなのでしょうが立派なものを建て、

良く家族で旅行もする。

リッチな生活で

「公務員ってやっぱり良いんだなぁ」

と。

その彼に何が起こったのか。

 

父は元々素晴らしく歯切れの悪い人ですから

当然聞いても無駄でしょう。

で、饒舌な母を「自爆」に導く様な

聞き方で時間をかけ聞き出した事実に

全身の力が抜け、

血が引いて行くのを実感し

それが終わると今までに経験した事のない

血がたぎる様な

「憤り」が湧いて来たのも実感しました。

 

当時の行政も甘かったのでしょう。

分野は申し上げられませんが

彼はある公金の管理を永きに渡り

仰せつかっておりました。

そのお金に手をつけていたのです。

それも相当な額を。

そうですねぇ

港区は無理にしろ

マンションではなくて

都内に普通の家が建つ位でしょうか。

またそのバレ方がおかしかった。

彼に昇進の辞令が下り

そこで担当が外れ引き継ぎでバレた。

笑えませんけど笑っちゃいます。

そこからが「我が家」の一大事。

なんと母が自分の子供でもない彼の為に

父方の親族の一部も使い

彼の「保身」にかかったのです。

で、出た結論が

全額一括で返納すれば

昇進はさせられないが不問に伏す。

つまり公務員としての身分は

保証するとの事でした。

もちろん外部には漏れていませんし

「内々」の裁定です。

民間では

その様な事が出来ない仕組みですし

第一、同じ部署に
それもお金を一元的に扱う部門には
長くは留まれません。

監査も定期と抜き打ちがありますもん。

更にトンデモなく小額でも

「過失」ではない限り懲戒免職

もしくは軽くて諭旨免職。

「過失」でも始末書。

私も一度、

「過金」

つまりお金が多すぎて書いた事があります。

先輩、上司から

「マヌケ」と叱責されました。

「役所ってゆるいな。」

との感想しかありません。

しかし「一括返納」。

どこにそんなお金があるのか?

ビックリ仰天。

 

我が家が出していたのです。

現金で。

「周りも納得しているから」?

ふざけてはいけません。

息子の私は全然納得していません。

何の相談もなく

いや、

相談があっても当然「否決」。

マジ切れしました。

私が正論を吐きますと

母は自分のやった事を

否定された怒りからでしょうか

私に向かい

「死んだっちゃ、

あんたの世話にはならん!」

(九州弁です)

と狂った様に叫ぶのです。

翌日は仕事ですから

そこそこの時間で引き上げましたが

帰る道すがら

車の中で私の中にある疑念が一つ。

我が家が金を出し、終わったはずなのに

なぜ彼が「消える」のか?

その理由は余り間を置かず

バレる所となるのですが

その時点では

まだ母も気がついていませんでしたが

彼にはまだまだ隠し事があったのです。

それからです。

本当の修羅場が始まったのは。

 

続けます。

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