熊本震災 その後の徒然。

熊本震災からやがて5ヶ月。

日常が戻って来た様に生活はしています。

毎日熊本城を眺めながら出勤ですが

その痛々しい姿も見慣れました。

しかし、現在も避難所で

暮らしてらっしゃる市民も多数。

体育館を段ボール利用の壁で仕切った中で

暮らしてらっしゃいます。

多分我々には想像もつかない困難と

現在も闘っておいででしょう。

民間のアパートの争奪戦もやや沈静化した模様。

しかしながら

民間企業では「予算」が大幅に狂い

今年度の見通しが立っていない

事業所がほとんどかと思います。

私もサラリーマン時代がありましたから

少しはその深刻さがわかります。

年間予算を季節指数と伸び率を加え月数で割り

月間目標、期ごとに目標と緻密な予算組をしますから

それが事業所自体が使えず

数ヶ月稼働できなかったのですから

「達成」には程遠い。

もし稼働出来たとしてもクライアント、

お客様がトンデモナイ状況になっていますから

数字の達成はまず無理でしょう。

本社があり、その分を補填してくれる

また「見てくれる」大きな企業の支店は良いとして

地場の産業に与えた被害は想像を超えるものがあります。

実際、身近に二件ほど事業の継続を諦めた所もあります。

そこにお勤めだった職員さんたちも

いくら天災とは言え

自宅も被災し職も失うと言う

人生の大転換期を迎えられた方も大勢。

これが落ち着くにはどれほどの時間と

心の葛藤と悩まなければいけないのでしょうか。

今日町の中心部を車で通りましたが

盛んにビルを建てていました。

それは震災前からの計画だったでしょうから

計画通りに進み始めたと解釈していますが

「槌音」は良いものではあります。

しかしながら

お金を持っている大企業は特別であって

庶民の暮らしはまだまだですね。

何度も書きましたが、

気持ちがまず落ち着きません。

未だに家具とか買いに行く気にならないのです。

益城町ではやっと仮設住宅が完成し

入居が始まりましたが

「やっと」であって

それも「仮設」ですから

本来の生活を取り戻すには程遠いのが現実です。

現在行政では復興のシンボルとして

熊本城の再建計画を打ち出しています。

予算規模も概ね決まったそうです。

しかし思うのです。

それより先にその予算

早々と建てた取り組みを

民間に振り向けて欲しかった。

鉄筋コンクリートの熊本城はともかく

確かに古くから残る文化財の

「櫓」「塀」がある事は承知です。

それらは確かに再建しなければならないと思います。

近い将来に。

それよりも安心できる暮らしの約束される

身近なスローガンなり明確な予算と計画を

検討発表して欲しかった。

地震でこれほどの傷跡を物理的に、

また人の心に残すのですから

東北の方の思いはどれほどだったのか

私の想像をはるかに超えているのは間違いありません。

画像は「重文」の長塀の倒壊現場です。

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