最近昔の映画にハマっている。
今回は「男と女」
あのフランシスレイさんの
シャバダバダ〜♪で有名な
クロードルルーシュさんの作品である。
もちろん封切りでは見たことはない。
でも私が年のせいか、
なぜか昔の映画には思えないのよね。
前に書いた「シェルブールの雨傘」
あれもそう。
お洒落です。
昔の映画ではありますが
その背景は今でも十分通用します。
服の配色とか形、メイクまで。
キメは美男美女ばっかし。
安心して浸れます。
そして価値観の違いが今、
違和感なく入って来るのです。
シェルブールの雨傘でもそうですが
未婚で自分ではない子供を身篭った女性に求婚する男。
これ
若い頃の私でしたら?が三つ位付きます。
現在では全然思いませんが。
今回の「男と女」。
昔の私でしたら
小学生を寄宿舎のある学校へ行かせる事自体、
理解不能でしたでしょう。
やんごとなき理由で現代でもありますが、
主人公たちの服装、生活具合から見て
「何で?」
となったと思います。
今は理解できます。
もう何十年も前の映画ですが
そこから伺える生活感の違い。
やっと現代の我々が、
いや私が追いついたとの印象です。
しかし映画とは言え
お洒落ですよね。
男性の主人公が乗ってる車がマスタングですよ。
フランス映画にマスタング。
お洒落すぎます。
あれが2CVだったら
映画の印象は全然違っていたでしょうね。
シトロエンでもいけない。
勿論メルセデスでも。
あそこはやっぱりマスタング。
物語は端折りますが
女性の葛藤。
わかりますわかります。
どうしてこうもフランス映画は
「大人」なのでしょうか。
これも若い頃の私でしたら
「何君たち悩んでいるの?」
と首を傾げた事でしょう。
ドーヴィルの海岸の波打ち際。
黒い犬を散歩させる男性のカット。
雰囲気ですよね。
そこへトランティニャンさんの
ムスタングがパッシング。
駆け寄るアンヌと両方の子供達。
ここでまた若い私だったら悩むでしょう。
「お互いの子供達は懐くのかしら?」
いやフランス映画では
いやいやあちらでは
子供もそのセンスは「大人」ですから(笑)