広辞苑から字統まで。辞書は「調べ」が済んでからが面白い。

先ほど「辞書」について書いたが

辞書は面白いのである。

調べる言葉を見つけたら目的を達し、

いや、ここからが問題である。

隣の言葉がまず興味を引く。

そして疑問が必ず出る。

そりゃそうだ。

知らない言葉だから。

そして関連の事柄を同じ辞書で調べだす。

そんな事を繰り返していたら

いつの間にかトンデモナイ時間が経過している。

辞書には各種ある。

当たり前である。

単に日本語の本意を調べる日本語の為の辞書。

専門的な言葉を調べる部門別の辞典。

一般的なものを上げると

私にとってだが

お手軽に「広辞苑」がある。

これは左程面白くない。

でも岩波派であるから

書いてある事は信じてしまう。

それにあの書店の文体が好きなのである。

これは子供の時からの習性であろう。

そのちょい手前の領域に同じく岩波の

国語辞典がある。

これはナカナカ使える。

お手軽なのである。

収録されている言葉も結構多く

用は大体足りてしまう。

両方とも同じものが

父の代からのもので数冊あり

装丁と収録されている言葉の変遷を比べるのも

ナカナカ面白い。

ここからが本題。

変わった学科を出たお陰で

我が家には「変」な辞書が多数ある。

一例を挙げれば

パーリー語辞典。

苦手な英語である。

厚さは広辞苑並み。

しかし紙質はわら半紙並み。

チベット語辞典。

これまた英訳。

紙質はパーリー語よりややマシ。

厚さは同じく広辞苑並み。

昔は神保町の専門店で注文して求めたものだった。

現在では多分ネット検索で

世界中から取り寄せる事が可能であろう。

時代は本当に変わった。

まぁいいや。

話進めて、

紙質も装丁も良いのがサンスクリット語辞典。

発行元がオックスフォードであるから

スカしているのであろう。

これは一般的に手に入ると思う。

なんせスカしているのだから。

話し変わってどうしても私に必要なのが

「字統」

そう

白川静先生の。

あれは「一家に一冊」とは言わないが

持つべきであろう。

と勝手に思っている。

日本語を使っている以上

その源流を知ることは極めて重要なのである。

調べて「ビックリ」も極めて多い。

知らない事が多すぎて自分に呆れる。

字統について書き出すと

とても終わらないので後に譲るが

これを元々は門外漢、

それもその教育を受けたことのない

先生が一人で作り上げた事に驚きを禁じ得ない。

ご一読あれ。

本ちゃんの装丁版は高価である。

普及版の確か1万以下だったと思うが

そちらをお勧めする。

画像は先の熊本地震で崩れ落ちた書籍の類。

これを乗り越えなければ移動できなかった。

その中には辞書も。

「踏み絵」ならぬ拷問である。

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