山岳部 モロ体育会の 3

いざ入山登り始めると背負ってる重さと
先輩たちの「叱咤激励?」でキツイキツイ。

食事は水まで持参で当然自炊です。
下で一応下ごしらえしたものを
ホエーブスで簡単に調理の後コッヘルで。
今の様なジェットホイルはありませんから
ストーブに余熱加えて、
一連の操作を覚え操作するのは結構面倒くさかった。
後は酒です。

テントに分散しシュラフですが
あまりのキツさに一年生で泣く部員がいました。
そこへ先輩突然乱入
「泣くな!」
後は殴る蹴る。

いくら「体育会」でも理不尽すぎると思ったのですが、
怖かった。
部をやめようと思った位です。
しかし「体育会」は入部したら最後
退部はなかなか出来ません。
不可能に近い。
当時はですよ。

先輩の「理不尽」には理由があったのです。
もっともフツーに「理不尽」は多かったですけどね。

後に聞かされたのですが
以前、冬の海外遠征で遭難者を出した事があったそうです。
原因は滑落でしたが
極限の気力勝負の時に一人が悲観に囚われると
それが伝染しパーティ全滅にもなりかねない。
それを、これまた体で覚えこませられる訳ですね。

上下関係は良い事も沢山ありました。
まず最も良く覚えている事は
良く飲み食いに連れて行ってもらいましたが、
部全体の時も、数人の時も、先輩と二人の時も
全て
「ごっつあんでした」
で終わりです。
遠慮は全く要りません。
先輩たちも「当然」としてました。
最初は戸惑いましたが
これにはすぐに慣れました。

これは何も部活に限った事ではなく
社会生活全般に言える事かも知れませんね。
今だにその癖は多少残っています。
年上が払う。
ですかね。

授業に部活
それに例の研究会。
当時の私はとても忙しかった。
キツかったけど楽しかった。

そのキツイ部活があっけなく終わったのです。

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