「三子の魂」いつまで?その1

現在私は深夜勤務の俗に言う肉体労働に

従事している。

なぜか?

お給金が地方都市にしては良いからである。

当たり前だが

その理由無くして誰が深夜身体を使う

仕事を選ぶものか。


同業でもこの地方の会社では

そうはいかない。

幸いなるかな

雇ってくれたところが

関東本社であった。

であるから

給料は首都圏である。


自身の通院やら老いた母親を

施設に入れていてその面会やらで

平日を休日にしてもらっている。


夜出勤するのだが

まれに子供からその時間を狙い電話が

かかってくる。


彼の年にしては

まぁ電話をかけてくれるのだから

そこそこ真っ当な青年に成長して

くれたものと安堵はする。


私はと言えば

猟奇的な母親であるから

話したくなるはずもなく

学生時代は

ほとんど電話はしなかった。

かかってきた電話も時間帯で

推察できるから出もしなかった。


そうしたら

彼女は東京の高校時代とか

中学時代の私の友人に連絡し

尋ねさせると言う奇策に出た。

詳しくは書かねど

それが原因で何人の友人を失った事か。


で、かけると

「たまには電話しなさい」

だと。


用事などない。


そりゃ声が聞きたくなる親子関係だったら

俺だってマメに電話するわさ。


それはともかく

子供は現在東京の大学に在学中である。

もう昔で言う「専門課程」であるから

そろそろ次の段階の準備に

かからければいけない。


この季節ともなると

彼の周りではそろそろ「内々定」が

出始めている。


そもそも専門課程に入り

キャンパスが港区に移って

いきなり「就活」とは

何ともはや

「なんの為の大学ぞや?」

と言いたくもなるのだが

世間様がそうなのだから

仕方がないのである。


「我が子はどんな職種を希望か?」

と思いきや。。


「入院したい。」


「ん?」


入院?

何事?

聞けば大学院に行くことを

学生間では「入院」と言うらしい。


私は自称「普通」の親であるから

当然その次に来る

修士課程終わった後の就活である。

当然学部卒よりも狭くなる。


ところがである。

子供は博士課程まで視野に入れているらしい。

ことがその後の会話で読み取れた。


問題である。


博士課程までやっちまうと

当然ながら普通の就活はできない。


「できない」は大袈裟にしても

よほど実績が頭抜けなければ

それを活かすジミな超狭き門は開かない。


なぜ「入院」なのか?

彼の通う大学は

私立であるが経済界での就活では

滅法強いことは世辞に疎い私でもわかる。


現在は彼の成績表もネットを通じて

親も見れる。

すごい世の中になったものである。

合格発表もスマホで見れたし

成績表もスマホで見れる。

一点差で不合格になった第一希望の

大学の合否もネットで見れた。


は、ともかく

彼の成績は「親バカ」抜きにしても

ズバリ「良い」。

多分学部では上位2%には入っているだろう。


大袈裟に言えば

「多少選べる」

のではないのか?


私が学生の頃だったら

垂涎ものの企業すらエントリーできる。


だが彼は入院したいと言う。


以下次号。

乞うご期待!

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