「死後の世界」の実話を楽しく拝聴した一夜。

一度死んだ人に会った。

 

とキャッチーなタイトルで始まると

読みたくなるでしょ?

 

昨夜、久しぶりに

と言うか数十年ぶりに

以前仕事でお世話になった方と会った。

 

私より年上で

20代の頃

良く飯を奢ってもらっていた。

 

大変気の良い人で

随分、会うこともなかったのだが

不思議にも忘れた事はなかった。

 

それがひょんなことから

また繋がり

「ほんじゃ」

と言う事で

設定して会うこととなった。

 

久しぶりに見る彼は随分縮んで見えた。

「あれ、縮んだ?」

と昔のよしみで軽口を叩くと

 

「そうよ 一度死んでるもん」

 

「え?」

 

から久しぶりの挨拶はぶっ飛び

いきなり「死後の世界」の話へ。

 

「死後の世界」の話を聞くのは初めてではない。

で、その手の話は大好きである。

何しろ「実話」で未知の世界を聞けるのだから。

 

人によってその世界の入り口は違う。

なぜ違うのか

それはわからないが

極端にあちらに近かった人と

それ程ではないけど

ひょっとしたら

行っちゃう人の差かもしれない。

 

今回の彼は心筋梗塞。

 

体調が突然悪くなり

たまたまご一緒していた看護婦さんが

見るなり119を要請。

救急車に乗せられ

日赤に着いた途端

心臓が止まったそうな。

 

止まった後は

当然、本人は知る由もない。

 

その間彼は何を見ていたのか。

亡くなった両親と会ったそうだ。

会ったと言うのは正確ではない。

遠目に二人が見えたそうだ。

しかし近寄ってくる気配はない。

 

一ヶ月ほど前に身罷った大型の愛犬が

すぐそばまで寄ってきたが

頭を撫でられる距離には来なかった。

 

で、気が付いたらベッドの上。

 

その間、病院は何をしていたのか。

まずマッサージで繋ぎながら

電気ショックの準備。

 

1度目。

ダメ。

 

電圧?アンペア?をあげて2度目。

これもダメ。

 

徐々に上げて行き

6発目でなんとか心臓が動き出したそうな。

 

その間6分。

流石ERである。

 

で、すぐさま手術。

どうにか一命は取り留めたものの

心臓の半分は壊死したままとなった。

 

気が付いて

なぜ自分がそこにいるのか

わからなかった。

が、心配顔の奥さんが覗き込んでいた。

開口一番

 

「親父とお袋に会ったよ」

 

と今体験した事を話す。

 

途端に奥さんは泣き崩れたそうだ。

 

なんとなれば

病巣が心臓の重篤な状態だっただけに

ついに頭までおかしくなったと

本気で思ったらしい。

私はこの手の話が大好きだから

信じるけどさ

結構人によっては

「まさかぁ〜w」

の人が多いのよね。

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