子供は窮状をわかっていても 容赦はしない。

先日、とある用事で博多にお邪魔した。

色々やらなければいけない事が

博多にあった。

そのついでに足した別件の「用」の話。

 

子供はこの春から都内に移住する。

 

高校は卒業したのであるから当然制服がない。

在校中は寮か下宿だったので

下校した途端に超ラフな服しか着用せず、

よって「まとも」な私服は

数える程しか持っていなかった。

 

そこで外での視線に耐えられる服を

何着か調達することになった。

 

季節はこれから徐々に当然薄着となる。

 

冬物のそれと違い、

生地が薄くなるのだから正比例して

値が張る物は極端に少なくなるのであろう。

 

「まま舞台から飛び降りる覚悟は要らないか?」

 

と、考えていた私が浅はか、愚かであった。

 

確かに一枚一枚は値段が冬物と違って安い。

 

が、迎える季節が季節である。

冬場と違い必要とされる枚数が違う。

それを前提に話しを進める。

 

数軒まわり試着をしたが、

やっぱりあるブランドの物が見た目も良いし、

そして、残念ながら似合う。

実際数軒のお店を尋ねると、

やっぱり、と言うか当たり前であるが、

 

名だたるブランドの服は

 

ファストファッションとは一味どころか、

やっぱり深くて渡れぬ川がそこには流れている。

デザイナーの技量であろう。

 

更にこれが一番なのであるが、

本人の「好み」である。

 

ところが、

これが一番落とし所に苦労するのであるが、

それらは値が張るのである。

 

一枚二枚なら「どうにか」であるが、

結構な枚数にスイングトップまでとなると、

そりゃ考えざる得ない。

 

上手く彼を誘導した他のブランド、

これもまた有名処ではあるが、

こちらの方が多少は財布に優しい。

で、何種類か試着させると

 

「要らない」

 

と言う。

 

やっぱり気に要ったブランドが欲しい様子。

 

「要らない」と言われると不憫ですらある。

 

「少しはこちらの懐も慮ってくれよぉ〜」

 

なのである。

本当に

「親ってヤツは!」

なのである。

 

来月のカードの請求書が怖いのである。

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