かるかん饅頭 ご存知?明石家のカルカンは絶品ですよ。その2。

昨日は失礼しました。

 

鹿児島名物たる「かるかん饅頭」を

製造販売している会社は

良く聞く名だけでも

十数社あります。

 

最大の繁華街、天文館には

 

結構な数の会社がお店を出していますが

その中でも

「蒸気屋」さんは非常に良く目立つ。

第一会社のトレードマークが

黒のベタ塗り下地に赤の文字。

これで目立たぬ訳が無い。

天文館は電停前に本店があり

鹿児島に行ったら一度は目にします。

 

同じ天文館ですが

少し入ったところにお上品なお店が

明石家さん。

こちらも有名なお店です。

 

チト蒸気屋さんとは路線が違うせいか

「覇権を争って」

はなくて

両方とも繁盛されている様子。

 

その路線の違いとは何か。

 

こりゃもう極端です。

 

かるかん饅頭を例にとりますと

丸くて餡子の入ったものですね。

蒸気屋さんは一個119円。

対する明石家さんは180円。

 

両者とも同じ物を作っているのですが

同じ土俵では争わない。

客層が違うのでしょう。

 

食べ比べると

蒸気屋さんのは

「あ、カルカンだ」

でございます。

 

お土産には

「あ、鹿児島行ってきたのね」

で、可もなく不可もない

地域の特徴を出した和菓子ですが、

 

明石家さんのはチト違う。

 

そのお土産用のお菓子を

本格的な和菓子に仕立てた印象。

 

まず舌触りが違う。

シットリと表現すると

なんだか一般的ですが

物は軽いのにシットリが重い。

重厚さがあります。

皮の厚みを感じさせぬ噛み心地。

 

そして餡が絶品。

良く言われる

「甘さ控えめ」

はそうなのですが

昨日書いた様に皮がカルカン故に

その淡い甘味がすぐに消える。

それとシンクロするかの様に

餡も甘さがスッと引いて行くのです。

 

後を引かない。

 

こりゃ大きさも手伝って

何個でもいけます。

大きさと弾力から無理しなくとも

一個を一口で食べることも可能です。

180円を一口で食べる度胸があるのなら。

 

正直に申しますと

今まで明石家さんのカルカンは

実は食べたことがなかった。

6年目にして初めて

 

「かるかん饅頭ってスゴイじゃん!」

 

「鹿児島行ってきましたよ〜」

のカルカンがいきなり茶席に出しても

全然おかしくない立派な和菓子であることを

明石家さんから思い知らされたのであります。

 

昨日からカルカンをわかりやすく

いかに書けば良いのか悩んでおりましたが

良い雛形を思い出しました。

 

「蒸しパン」

 

昔懐かしで今でも売っているアレ。

その感触と断面を

さらに味を繊細に

舌触りをよりきめ細やかに

したものと想像してください。

 

一説によりますとこのお菓子、

島津斉彬さんがお命じになって

創作されたとかしないとか。

 

随所に近代日本と絡み

現代日本の礎となり

それでいて昔ながらの風習

方言と気骨が色濃く残る不思議な国。

 

その頻繁な鹿児島行きも

あと一回で終わりを迎えます。

下宿においてある荷物の引き取り。

 

なんだか少し寂しいですね。

 

各お店で作ったポイント。

まだたっぷり残したままなのです。

 

今度は夫婦でフラッと行って

馴染みのお店で珈琲飲んだり

食事をしたり

したいかなぁ〜

と思わない訳じゃないんだけどね。

 

カミさんに

「なんでよ?」

と言われたら寂しいから

当分言わない。

いや、言えない(笑)

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