労災保健の申請が平年と変わらない不思議。

今日保険屋さんがカレンダーを持って来てくれた。

 

もうそんなシーズンである。

本当に時間が経つのは早い。

 

彼が来たのが午前中であったが

結構な時間与太話に花を咲かせた。

昼メシも忘れる程であった。

 

聞けば今年の新規契約件数は

実に例年の倍増だそうである。

いや、羨ましい限り。

話を進めていくと

内容としては法人契約が

凄まじく伸びたそうである。

震災からこっち

その件数はうなぎ登りとか。

 

まぁそうであろう。

震災復旧工事に地元の関係各社は

いまだにテンヤワンヤと聞き及ぶ。

 

契約内容は一般的な法人のそれと

労働災害に備える保険が

飛躍的に伸びているそうだ。

 

彼が過日、行政の担当さんと

お話ししたところによると

この「景気」と言って良いのか迷うが

現状が続くのは持って後2年とか。

 

皮膚感覚で言うと

後2年は持たない気がするのではあるが。

 

別に根拠はない。

 

ただ、近所に震災直後に立ち上げた

地元の企業さんと合同で興しになった

東北地方の業者さんと

以前お話しする機会があった。

 

聞けば、あの強烈な天災の後

建設、土木関連はそらてんてこ舞い。

いきなり降って湧いた様な景気に見舞われた。

 

さもありなん。

震災の規模が桁違いに大きく

それに投じられた国の予算も

ハンパではなかった。

 

いきなり全てが「不足」の事態となり

持てる力どころか

いきなり企業の規模を

拡大せざるを得なかった。

 

5年はそれが続くと

業界では予想はしていたのだそうである。

ところがそれが3年で

妙な結末を迎えることとなった。

 

業績は順調に伸びるとの予想に反し

パタリと予算が途切れたそうである。

そこで困ったのは拡大した規模である。

 

当然ながら

「やっていけない」

業者さんが続出。

やむなく廃業の憂き目にお会いになった方も

多数おいでだそうである。

 

そこに当地の震災。

「ちょうど」と表現したら不適切ではあるが

タイミングの頃合い良くこちらに来たものの

これまた予想に反し急激に

どうも旗色が悪くなった。

 

なぜだろう?

まだ予算の執行は続いているはずである。

 

PCソフトで言えば

どこかにバグを噛んだ様に

うまく回らない。

 

満遍なく

あまたに行き渡る様に。

ではない事はなんとなく理解できた。

 

実際、不払問題が浮上しつつある。

それに関連したことではないのかも知れないが

冒頭の保険屋さんが

とても気になることを仰ってた。

 

当地はどこもかしこも工事だらけである。

当然、業界の稼働率も高い。

ところがである。

「労災」の申請件数が
例年と変わらない現状があるそうだ。

 

これは数学で言うところの

「確率」の問題としても

理解することは難しい。

 

「労災」

労働保険

この発生件数が多い業者さんは

元請けさんから

仕事を回して頂けない現状がある。

 

そら業者の論理から言えば

当然であろう。

「お上」に申告するに

事故はない方が当然よろしい。

 

て、ことは

下請け、孫請けさんで

「泣いて」いるところが

あまた存在している反証である。

 

実際、昨年の震災で長者になられた方も

多数おいでであるのは承知である。

しかし、その水面下で

労働災害を筆頭に

賃金不払い

その他

不当労働行為が我々の知らぬところで

その歩を確実に進めている現状もある。

 

この災害の地におり

みなさんが本当の意味で「復興」を

願う半面

見えない所では

「おいしい所」

だけ食べて行っちゃう。

 

実は公的なお金が絡むと

 

実に「鼻の効く」方は

何処にもおいでである事は

我が身でも体験したことではあった。

 

まだ網の掛からぬ内に

言葉は悪いが

「食べ散らかして」

網が慌てて追いかけて掛かる頃には

既に姿を消す。

そして、逃げ遅れた

もしくは後発は網を散々掛けられ

これまた、散々苦労させられる。

 

いや

言葉を違えた。

 

既得権益を持たぬ者は

良心的に盛大な努力を持って

仕事を「させられる」。

 

いつもの見慣れたパターンなのである。

 

もっとズバリ書きたいが

色々差し障りがあります故

ご容赦。

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