熊本市電。「どですかでん」と揺られて30分170円。小旅行の「すヽめ」(たまには)

たまに路面電車に乗ると旅行気分。

 

電車に「どですかでん」と揺られて30分の旅。

 

滅多に乗らないけど。

 

現在我が家には車が3台あります。

住人は二人。

一人分多い。

しかし駐車場は二台分しかない。

なぜかと言いますと

全て私名義なのですが

一台を入れ替えることは最近書きました

で、まだ入れ替えが済んでいない。

 

「まだかいな?」問われれば

保険の車両入れ替えが済んでいないのです。

なぜしないのかって?

だって車検まだ切れてないから

もったいないじゃん。

よって新顔さんは駐車場に置いたまま。

保険なしの車は動かすもんじゃありません。

当然ですな。

 

で、占領された駐車場の主、

私のロシナンテは

哀れ会社の駐車場に。

 

ですから家から移動車として使えるのは

一台。

 

で、困ったことに家内が朝から直接

関与先とか研修に行きますと

わたしゃ車で移動できない。

それをサボリの理由に

まんじりと家にいる訳にもいかない。

よって滅多に乗らない移動手段。

 

電車。

路面電車、市電を使ったのであります。

 

最近は市電も見事な物に変わっております。

そう「デザイナーズ電車」。

九州新幹線とか「ななつ星」と同じ方の

ゴージャスなのが走ってます。

 

一台だけですけど。

 

が、なぜかここ何日か電車に乗りましたが

「これどこかの払い下げ?」

てな、いかにも「路面電車」しか乗れない。

 

まぁそれはそれで懐古趣味を満喫するには

「持って来い」なのであります。

 

だって電車の運転手さんに触れるだぜ。

実際触りゃしないけど

これ「昔風味」じゃないととても無理。

真鍮のハンドルと共に新鮮であります。

昨日のは凄かったですよ。

床の板張りの隙間から地面が見える。

これ冬場は九州弁で表現しますと

「スースー」するんでしょうねぇ。

 

軌道も年季が入ってます。

熊本市の市電には二系統あります。

一つは健軍始発の熊本駅方面行き。

電車の目印は赤でA系統。

 

健軍とは熊本市の東のはずれ。

昔は結構な賑わいの場所でありました。

昨年の熊本地震で最大の被害を出した

益城町に隣接しています。

 

もう一つは同じく健軍始発の

上熊本駅行き。

上熊本駅とは、かの夏目漱石先生が

旧制5高に赴任された折

初めて熊本の地に降り立った駅であります。

 

嫌々だったらしいけど。

 

その目印は青でB系統。

で、私は青。

ナビタイムで時間を調べ

近くの電停で待ちます。

 

が、流石に路面電車。

 

時刻通りには来やしない。

だって道路走るんですから渋滞もあります。

結構アバウトな世界。

しかしそれはそれで良いものではあります。

時刻通りに電車が来ないレアな世界。

 

車を転がしている時には

道路の真ん中を我が物顔に走る電車を

苦々しく横目で見ていましたが

乗れば乗ったで

ゆっくり流れる町の景観を

楽しめるものではあります。

これは市役所前の熊本城。

崩れた石垣が痛々しくはっきり見えます。

運転していたら見れないでしょうね。

 

アナウンスは録音でして

停車駅のアナウンスの間に

電停付近の地元のコマーシャルが流れます。

↓これは法律事務所のコマーシャル。


生活感漂う身近なコマーシャルがですな。

 

「男女間系のトラブル」

 

のくだりで想像が膨らみます。

「どんなんやろ?実例聞きたいわぁ」

実に生々しいですな。

最近の弁護士先生って直球勝負なのね。

 

「新町」辺りでは家の軒先が目の前。

なんだか懐かしい光景です。

江ノ電か「花やしき」のコースター。

 

いえね

年バレちゃうけど

私が本気で鼻垂らしていた頃

まだ都内でも路面電車が走ってたのよ。

今聖路加病院とか

高層マンションが軒並み建っている辺り

「月島」とか「越中島」の電停があり

カッパのバッチつけてると

都民の日は都の施設、

全部「タダ」でしたから。

もちろん「都電」も動物園も。

 

そして目的地に到着。

料金一律どこまで乗っても170円也。

Suicaも使えます。

 

降りた電車を見送るのですが

 

その揺れるお尻が可愛いくて

 

どですかで〜ん

淡々と、またのどかで

 

「たまには電車もいいかな」

 

遠ざかる電車を眺めながら思うのであります。