今回の衆議院選を三方から眺めて総括。

今回の衆議院選挙は予想はされていたものの

ここまで大差がつくとは意外でした。

 

まず野党側から見ると

 

元々求心力を失っていた最大野党が

分裂、個人の人気に頼った新たな政党に

走ったことが一番敗因と考えます。

 

その頼った個人の政策が抽象論に終始し

具体性を欠いていた。

具体性を欠いた説法に説得力はありません。

 

繰り返しになりますが

公約はプロセスの表明であり

結果が約束されたものではありません。

 

それ故なおの事

具体性を求められ

 

「暴走を止める」

 

とか

 

「希望」

 

とか抽象的、かつ具体性を欠けば

我々国民としては全く

「聞く耳」を持たないのであります。

 

元々の野党の体質ですが

与党、政権側の粗探しは十八番ですが

それに固執するあまり

国民が期待する政策を示さなかった。

これは余りに選挙権を持つ「大人」の
オツムの程度を低く見積もった結果であり
失望するのは当然かと考えます。

 

結果、与党には与したくない人は

当然世の中にはいるのでありますから

その票は、低く構え、

論方が今までの

それを踏まえた新しい

「正しい野党」に行ったのは

当然の帰結であります。

 

一方与党はどうか。

 

ここまでの大勝は予想していなかったと見え

勝ったにもかかわらず

その「勝どき」のトーンは低い。

 

ただ、選挙戦を顧みますと

まことに「古典的」な手法であった。

 

これは太古から

選挙と言う仕組みがない時代から

国民を一つのベクトルに向かわせ

「異議なし!」

を認めさせる方法だったと言えます。

 

つまり

「外に敵を作る」

ことにより国内の結束を図る。

みなさん口にこそ出しませんが

一票を投じた方の意識の根底には

それがあったと推察しています。

 

お隣さんが盛んにミサイルを打ち上げる。

麻生さんがつい口を滑らせた。

でもあれを利する所は

流石に古典的な政党ではあります。

 

しかしそれはあくまでも選挙の手法であり

現実に生きていかねばならぬ

国民の実生活となると話が違います。

 

要は国民に目に見える形で

生活を向上させること。

 

一度「仕分け」なるスタンドプレーに

我々は騙されています。

 

「一位じゃなきゃダメなんですか!」

 

あの声はしっかり耳に残っております。

 

あの世界では

基礎技術も含め「一位」を争う程でないと

競争力、技術力、人材を失い

取り返すには、また相当な時間と

莫大な費用がかかるのであります。

 

では「何を持って立国していくのか?」

と逆に聞きたくなったのであります。

 

資源もなく

技術競争力も失った我が国が

何を持って世界と伍して

国民を食べさせて行くのか。

 

中身の再編ではなく

中身の拡大を目指すべきと

チト足らない私の頭でも当然考えます。

 

つまりパイの切り方ではなく

パイを大きくする。

 

でもそれは世界の産業情勢次第。

有効な国内を納得させる政策

特に経済問題で

それを実現出来なかった時は

一気に票を失うことになるでしょう。

 

今度書きますが

現在は

「100年に一度の産業構造の転換点」

でありますゆえ

その舵取りは大層厳しい。

 

兆候は与党内の各議員さんの発言の

温度差として現れています。

 

今回の選挙の国民側の総括としては

 

小選挙区で負け

比例で議席を確保していた

小賢しい議員さんたちが

こぞって希望に雪崩をうった結果

比例でも議席を失い

政界から消えた。

 

「一掃」とは言いません。

まだまだいらっしゃる。

 

しかし

これは庶民感情としては

大変良いことであると感じています。

 

次から次へと時の話題の政党へ移り

 

「なんだかなぁ〜」

 

と以前から議員であることに

首を傾げていた方がいなくなった。

 

そこら辺の比例の順位の決め方は

まんざらでもなかったのかも知れません。

 

全く「対極」がない状態は好ましくありません。

その対極が多少はまともになりつつある事は

歓迎すべきかと考えます。

 

我が国は現在

世界での存在感が薄くなっています。

 

手をこまねいていては

このまま「ジリ貧」になることは

誰の目にも明らかです。

 

よしんば悪政により更に景気が悪くなって、

よしんば貴方が投票に行ってなかったとしても

 

「俺は投票はしていない」

 

との言い訳は

それは通用しません。

 

これは「民意」でありますから

最後に

「ケツを拭く」のは我々国民であることは

決して忘れてはいけません。

 

世界の歴史を紐解けば

その繰り返しであることは明らかなのです。

 

アイキャッチは産経新聞さんのです。

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