「ジングルベルを鳴らすのは」のコピーが好きなのだ。で、駅を考えてみた。

ジングルベルを鳴らすのは帰って来るあなた。

 

JR東海の89年末のCMのコピーです。

随分昔のですな。

ノスタルジックにたまにYouTubeを観ます。

年寄りでごめんね。

 

結構なドラマ仕立てで男の私でも

ホンワカのロマンチストになってしまう。

過去を振り返り

自分をそっと重ねてみたりして。

 

このシリーズは好きでした。

時はちょうど私が事業を興した頃。

BGMはご存知、山下達郎さんの

クリスマス イブ

 

なぜ好ましいのかチョイと分析を。

 

第一番目は時節柄でしょう。

宗教を持たぬ私でも

クリスマスと聞きますと

なぜか特別な気がします。

 

BGMの選定も正しく、

これが煽る煽る。

その特別な日に設定したのが駅。

これまた結構シンボリックであります。

 

JRのCMですから

当たり前ちゃ当たり前ですが。

 

日常生活において駅が果たす役割は大きい。

以前にどこかで書いたことありますが

過去を振り返りますと

 

駅は特別な場所なのでありますよ。

 

例えば「別れ」の日の夜。

改札口を抜け違う路線の分岐の通路に

もう会うことはない明日に向かい

雑踏の中、歩を進める。

 

「じゃぁ元気でね」

 

と平静を装いつつ

少し微笑んで踵を返す。

振り向きたくても我慢我慢。

 

しばらく傷心の日々を過ごす。

 

が、懲りもせず

新しい出会いを迎え

同じく改札口を抜け

これまた同じく分岐に雑踏の中歩を進め

明日会えるとわかっていても

踵を返した後も何度も何度も振り返り

 

しかしそこにはこちらを見つめる笑顔。

人目もはばからず

バイバイと手を振っちゃたりして。

 

駅は電車の分岐でもありますが

人の営みの分岐でもあります。

 

で、乗り込んだ帰路の電車は

いつもの如く混んでまして

改札口に向かう階段も同様。

出ればいつもと変わらぬ光景。

「さて明日の授業の準備するか」

 

まぁ並みの人間の日常とは

こんなもんでありましょう。

 

それがいつの間にか

改札口に向かう階段を

バイバイしてた彼女と一緒に降る。

 

帰る道すがら

セイユーで買い物をし

で、アパートのドアの前で

ポケット探りながら見つからず

「あれ?鍵すぐ出る?」

てな塩梅となって行くのであります。

 

それが家内でありまして

学校は違えど学生

年は20でありました。

 

思えば遠くまで来たものです。

 

ところで我が息子。

 

今年高校3年生。

来年受験ですが

そればかりに気をとられていて

「年」を忘れていました。

 

いや、実齢を忘れていた訳ではありません。

その年齢

もうじき私と家内が付き合い始めた年齢に迫っています。

これって実に、実に、実感湧かないのよね。

 

マジで。

 

だって脳みその中の私の息子は

未だに

「可愛い可愛い息子ちゃん」

これ本音。

 

が自然の摂理。

後数年後には

どこかの知らないお嬢ちゃんを

連れて来るんだろうなぁ。

 

と思うとあのCMトンデモナイよね。

 

ああ切な。。

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