アディーレ法律事務所の営業停止命令について思うこと。

盛んにTVCMを流していた大手弁護士事務所に
業務停止命令2ヶ月の処分が下された。

 

なんでもそのCMが不当表示に当たるとか。

あの「過払い金」返還のやつね。

 

「ふ〜ん やっぱりね。」

だってCMは私がイメージする弁護士像とは

全然違うんだもん。

 

と関連HPを流していたら

さすがに現代のITである。

地域の弁護士事務所が出てくる出てくる。

その中に

 

「あっ!」

 

忘れ得ぬ顔が出てきた。

 

2008年に私が金融事故に巻き込まれた時

事件を引き起こした張本人の

担当弁護士であった。

 

既に元いた事務所を辞め

独立されていたが

顔写真みて「即」であった。

 

感想。

「まだ正義漢面してw」

 

なのである。

 

あの時のことは生涯忘れぬであろう。

自分の浅慮を恥じ、肝に銘じる為。

 

全ては私自身に問題があった。

しかし言わせてもらえば

現実「法の正義」は一体どこにあるのだろう。

 

一方的に情報を遮断し

当人と会い話をすることもなく

莫大な損失(私にとっては)を

無条件で受け入れねばならぬ現実。

 

それをかなりの上から目線で私に向かって

話した若き弁護士。

 

他の被害者も大勢いらっしゃったので

そら相当な金額になった。

 

当時その弁護士に言った言葉を今でも覚えている。

 

「この事件を(破産も事件)成立させる事で               私も含め

何人もの罪のない人たちが苦海の海に沈まねばならぬ。

それを何の説明もなくいとも簡単に流れ作業   の如く処理しようとする。

納得しようもない。」

 

「いや、私どもが着手したからには

法律に則り粛々と行うのみであり

何人もそれには抗えない。」

 

そこの事務所はその手の事件を多く手がける事で

結構地元では有名である。

 

入口の鉄板のドアは凹み

傷だらけ。

その傷ひとつひとつに被害者の無念が

刻まれているのか

 

「ああ、こう言う世界もあるのね。」

 

と自分には一切接点のなかった

現実世界の一面を見ることとなり多少畏怖した。

有り体に言えば

「ビビった。」

 

そして私が

「あなたが司法試験を目指し

勉強した時の青雲の志は

こんなことをする為だったのか?」

 

問うた瞬間に

 

その若き弁護士は真っ赤な顔で立ち上がり

 

「そんな事言われるようじゃ貴方とはお話できない!」

 

私は返した。

 

「いや、貴方には聞く義務がある。

貴方は彼の法律で認められた代理人であるから。」

 

それから私は意地となり

心情書等を裁判官に次々と提出し

良い弁護士先生に恵まれ

この手の事件としては異例の長期と相成った。

 

その数年間、相手は免責を認められず

社会的、心理的には

ソコソコのペナルティーを

与えることが出来たとはおもう。

 

その間に、その若手弁護士では

立ち行かなくなったのであろう。

同じ事務所の

もうひとランク上の弁護士に途中から変わった。

 

巡り合った「良い先生」に

うまく私の心情をまとめてもらい

私が納得してこの件は終わったのであるが

良い「縁」を頂いた事で私はこの事件に

感謝しないでもない。

 

この事例はどの分野にも言える。

 

私の家内は専門職の「士業」であるが

私が紹介した元の私のお客さん

同級生

その中の数件について

 

「私、この関与先は切ります。」

 

「なぜ?」

 

「私は自分の会社の現状を把握しようともせず

法制度を手前勝手に曲解させようとまでする。

私はこんなことをする為に勉強したのではない。」

 

で、切られたところが多数。

 

その結果顧問先を積極的に探すこともせず

自分の気に入った関与先のみ相手にしているので

今でも我が家内はピーピーである。

 

法曹界でも多分事情は一緒であろう。

私の顧問の先生も年中ピーピーである。

 

それはさて置き

話題の弁護士事務所は現在大変であろう。

 

預かり金は全て即返還。

手がけている事件は全て他の事務所に移管。

なぜなら

係争中の裁判を止めることはできませんから。

業務停止中の人件費

そら間違えると破産してしまう。

 

しかしながら

世の中、肩書きで信用してしまう人がほとんど。

 

その道の「正義」を振りかざし

水面下で状況を探り時期を見て

したたかに今度は

 

「不当表示事件はお任せ!」

 

で知らない間に浮上してくるのではないか。

なんてね。

 

だって専門職の士業でも

やってるのは人間ですもの。

「正義」の概念が違って当たり前じゃん。

 

アイキャッチはGoogleさんです。

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