藤崎宮秋の例大祭。随兵行列が今週末である。

今週の日曜日は子供の学校の運動会であるが

 

当日は台風の直撃を受けそうである。

宿まで取って最後の運動会であるから

なんとか平和に観覧したいのであるが

どうにもそうは行かない様子である。

 

今度で6回目となるのであるが

毎回、何かしらの天候不順に付きまとわれる。

実にこの運動会はそうなのである。

雨、いや九州のそれは「豪雨」。

その割合が異様に多かった。

火山灰が堆積した運動場は一度水を吸うと

瞬時に泥濘と化す。

その足元で、さらに屋根もないところで

傘をさしながら観戦した事も1度や2度ではない。

 

一度凄まじい晴天に恵まれたことがあったが

今度は、その火山灰が砂塵となり吹き付け

痛くて目を開けられず

観戦どころではなかった記憶もある。

メガネの私ですら、そうなのであるから

コンタクト使用の家内、

他の保護者は誠に気の毒であった。

 

しかし、子供は元気であった。

若さとは誠に素晴らしい。

 

ところで、

子供の運動会の日は

ご当地では「藤崎宮秋の例大祭」クライマックス。

俗名「馬追い」の日である。

 

起源は古いらしい。

全国各地にある

「放生会」と同様である。

 

現在でも「馬追い」の馬の鞍に上面に描かれた

図柄を見てもそれはしっかりと受け継がれている。

 

現在の愛知県出身の加藤清正さんが

関ヶ原以後、豊富秀吉の寵愛を受け

この地の領主として赴任して来た。

 

その彼が文禄、慶長の役から無事帰還して

奉納したのが現在の「馬追い」の原型とされる。

 

諸説あるが現代の「鳴り物入り」の

形になったのはそう古い時代ではなかろう。

何しろ、当時ラッパがあった筈はないのだから。

 

当地は出身高校に異様にこだわる。

一種のセクトであるが

その同窓会がこの行事に参加を始めてから

一気に盛り上がりを見せた感がある。

 

かなり以前

まだ若かりし頃一度観た事があるが

これは「好み」の問題である。

私には向いていない。

 

交通規制も朝から夜まであり

当日は家、もしくは職場でじっと過ごすのが

我が家の習わしであった。

 

と、6年前

我が子が現在の中学に入学した。

その学校の運動会が

見事にこのお祭りのクライマックスの日と合致。

それ以来この6年間

あの離れていても聞こえる

けたたましい騒音とは無縁である。

 

「御旅所」と言われる折り返し地点の

「新町」付近に住む友人たちは

その日はよそに避難する。

 

それはそうであろう。

早朝から

誠に早朝なのであるが

それから夜まで

歌舞伎町どころではない騒音の渦であるのだから。

 

一昨日、馬の「いななき」を聞いた。

 

我が職場は大きな道路に面しており

パトカー、救急車、消防車のサイレンは

良く耳にする。

路面電車も通っており

その騒音もかなりのものである。

 

その中で、

「はて奇怪な!?」

と窓の外を眺むれば

トラックの荷台に乗ったお馬さん。

 

「飾卸し」

と言う行事に参加したのであろう。

今週末はそのクライマックス。

 

が、私は鹿児島。

しかしご当地ではこの随兵が終わると

秋が一気に深まる。

 

と言う。

 

実際、この地においては

その節目を迎えるには感慨を持って

ちょうど良い行事である。

 

「随兵寒合」(ずいびょうがんや)

は確かに当地では季語であるが

最近の温暖化により

その界ははっきりしなくなりつつあるなぁ。

 

アイキャッチは「藤崎宮」さんのHPです。

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