コンパクトカメラに見る一つの産業の終焉。

最近デジタルコンパクトカメラの売り上げが

激減している。

最盛期の25%だそうだ。

写真の概念が以前とは違っている。

その根幹的な理由も考慮せず

以前の様な販売計画を立てていたのでは

会社の存在が脅かされるのは現実であり

実際それが起きつつある。

それは誰しも日常的に行っている行為

スマホでなんでも記録してしまう事に象徴される。

昼食行っても、食べる前にまずスマホで撮影。

でSNS。

これ、以前の様にいちいちフィルム使って

それを行なった場合、

相当なコスト増になってしまう。

し、時間差も生じてしまう。

まさに時代を象徴する様に

同時進行形の発信が異常な速度で

世界相手に可能である。

SNSのアプリそのものも

スマホのそれを前提としている。

それを立証するかの様に

SNSもmixiからFacebook

そしてInstagramと変遷しているが

実際、それは大衆心理として

理にかなっていると思う。

「一見は百聞にしかず」

それこそ画像一枚から

無作為の人たちが挙げた人の生活を

勝手に想像し、共感し

ハートマークを押すのである。

実際、何もコメント入っていなくても

画像だけで何を言わんとするか

またその場の空気を伝え上手な

兵も多くなっている。

そしてその画像処理も

自分のイマージに近い仕上げを

昔ならとんでもない金額を出した

ソフトに頼らざるを得なかったが

今はそれも無料で多数存在している。

次に来るSNSも多分、

いや間違いなく画像がメインのものと

なるであろう。

街の写真屋さんが消え始めて久しい。

現在は紙焼き専門の会社も

専用アプリを作り

データーを送ってもらい

焼いたものを宅配で送付している。

言わばデジタルとアナログの融合である。

街の写真屋さんが消えたおかげで

生存者利益で現在それを行なっている

数社は、相当な利益を上げているが

それも時間の問題であろう。

じきに個人では「紙焼き」することも

なくなるであろうから。

先日子供の部活の大会を動画で撮ったものを

同じ部活仲間の父兄にあげたのだが

同じiPhone同士であったゆえ

AirDropで一発で済んでしまった。

一つの産業が消え
また新たな産業が生まれる。

それを知らず知らず

「便利だから」

で加速している自分がいる。

そのスピードは更に

私の予想を遥かに超えて来るであろう。

次々と出て来る

形を変え意識させない技術の進歩革新を

「便利だから」と使ってしまう心理を

見事に突いて出てきている所に

それは象徴される。

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