写真一枚なんと五円!凄すぎる写真業界の現在。

写真が一枚焼いてなんと五円。

 

スマホの需要が一巡しつつある今

写真を紙焼きする事はほとんどなくなりました。

画像でも動画でも観たくなったら

「はいスマホ」

の時代であります。

 

が、たまには紙焼きした画像も欲しいもの。

て、ところで登場するのがプリンター。

PCで濃度、コントラスト、彩度、等々を調整。

あとはボタン一つで

ズゥ〜ズゥ〜って出てきます。

 

大変便利な世の中になったものではあります。

 

が家庭のインクプリンターで写真を印刷しますと

どうしても劣化が早い。

また銀塩と違い、まだ画素数では及ばない。

つまり「出来」が違うのであります。

 

現在は「痒い所に手が届く」スマホ時代でありまして

検索かけますと、あるわあるわ。

データー飛ばして宅配で銀塩写真を届けるサービス。

 

お好きな会社を選び必要事項記入して

焼く画像を選んで枚数指定。

で後は、ポチり。

決済もその場で完了。

実に簡単なのであります。

 

あとで気がついたのでありますが

どうも合計金額がおかしい。

 

異様に安い。

 

元はその業界におりましたので

高くて50円くらいかと思い

気軽にポチりましたが

良く良く見ますと

一枚の単価がなんと

5円!

 

びっくり。

 

原価を知っていますから

これは異常と言うしかない。

やっぱりこれも「生存者利益」確保の為の

不毛な戦いなのでしょう。

 

先ほど出来上がりが届きましたが

なるほどこれは業界で言う

「機械焼き」

写真を焼く機械

 

つまり本物のプリンターでも

撮影した当人が何を撮りたかったまでは

まだ判断しきれぬ様子。

 

私が現役の頃は確かに電子の力も借りてはいましたが

最終的に被写体はなんであるか

それをどう表現するか

濃度はどうするか

等々、一枚一枚考えて焼いていたものですが

実際、お客様はそこまで要求していなかったことが

これにて良くわかりました。

 

手元に送られて来たそれは

濃度も調整していないし

色も顔に合わせていないらしく

他を占める背景の割合に応じて

引っ張られていました。

 

まぁ一枚五円ですから仕方がないかw

 

大方のお客さんがそうなのでしょう。

と、言うか

本当の銀塩プリントの迫力を知らないんじゃ?

それは昔も今も変わらないのですね。

私が昔腐心した事はなんだったんでしょうか?w

 

私がプリントするなら

濃度 マイナス1

イエロー マイナス1

マゼンタ プラス1

でしょうか。

 

これで顔がスッキリと背景から浮かび上がり

顔色も良くなるはずですw

 

あ、銀塩とPCのプリンターでは

発色のさせ方が違います。

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