子供にとって「家」の存在は
特別だった事を実感させられ安心する。
昨日、鹿児島へ行ってまいりました。
学校行事としてはPTA総会でしたが
実際はこれに参加することには
申し訳ないが左程意味はない。
来年卒業ですから
今回が最後と言う事もあり
記念参加。
先年度、校長先生が変わられ
「少し学校の色合いを変えようとしてるのかな?」
そんな意図を感じさせるものがありました。
父兄側の執行部はクール。
それに続いた副校長の
今年度の進学報告がありまして
国公立医学部志望が長きに渡り
続いていますが
「この学校、どこに行くのかな?」
と多少不安になったのであります。
まぁ年度によって
各高校、波がありますから
過度な心配は無用かと存じますが。
東京御三家の一校は対昨年比
ガバッと減らしたところもございます故。
ところで本当の鹿児島行きの目的は
ゴールデンウィークの帰省に
子供を迎えに行ったのであります。
ただ彼だけ帰って来るのであれば
新幹線で十分なのですが
季節は衣替えでして
持って帰る衣類、布団等多く
車での迎えとなったのであります。
彼は二年生になった時から
希望して寮を出ていまして
下宿しているのでありますが
前の下宿がどうにも肌に合わなかった様子。
まぁ私が行っても
「ここでいいの?」
と聞きたくなる所ではありましたが。
唯一良いところとしては
学校にとにかく近い。
それだけだったでしょうか。
親としては食事も心配でして
それにも多少の不安は常にありました。
今回のそれは
箱も良いし
手も届く所の様です。
学校から下宿に参りますと
なにやら子供が母親と話しております。
私は結論だけ聞くのが常であります。
いざ帰省しようとしますと
彼の気が変わった様で
帰省するのは一日だけ。
すぐに下宿に戻る。
との事。
もちろん遠方からの下宿生は
残留組が多いのは承知しています。
このシーズンにエアチケット取り
混雑かき分けてとなりますと
大変ですからねぇ。
彼が一日だけで下宿に戻る訳とは
今の下宿が居心地が良いのもあるのでしょう。
それにも増して
自分でこしらえた生活パターンを
崩したくない。
これが一番の理由かと
私は感じ取りました。
それは私にとって歓迎すべき事であります。
もちろん親としては子供と少しでも
長くいたいとの思いは当然ございます。
しかし彼の学業の認知スキルの為に
残って勉強する事よりも
彼の非認知スキル
自分で決めたことを崩したくない。
それを評価したいのでありますよ。
「ふむふむ 結構やるじゃん!」
と思いつつ
家内が
「どうする?」
と聞いて来た時
「いいんじゃない」
と即答した理由がそれであります。
親としては寂しいのでありますが
彼のその成長が将来を約束するものとして
歓迎すべきであります。
で、家に着きまして
ひとっ風呂浴びまして
食事が済みますと
彼曰く
「やっぱ終わりまで家にいるわ」
の一言。
「お前着替えどうするんだよ?」
「なんとかなるさ」
自分で決めた事とは言え
まだ瓦礫然とした我が家ではありますが
家族といることに心が傾いた様子。
心変わりを叱責したいのは山々なれど
そう思わせた家族のあり方に
安堵し、歓迎する気持ちを
抑えるのが嬉しいのであります。
クールな父親としては。