チョンキンマンション in香港 懐かしいやら、まだ行ってみるつもりやら。

金曜NHKの夜「72hour」があります。

一ヶ所を72時間定点撮影して、
その場に訪れる人の人生模様が垣間見える。
以前とは少し内容が偏って違いを憶えますが
好きな番組でして毎週観ています。

一昨日は海外編。
香港は重慶大厦でした。

「チョンキンマンション」

九龍半島の超繁華街、
ネイザンロードに面したビルです。
付近は高級店が並び地下鉄の駅も近く
立地は大変よろしい。
通りから見るその建物は
別におかしな所はありません。
極普通。

話は飛びますが
昔の香港を知る人には
忘れられない所がお有りかと存じます。

「九龍城」

ツァーで香港に行きますと
まず自由行動の時間には

「決して近付かない様に!」

添乗員にくれぐれもと
念を押された場所がありました。

それこそ「なんでもアリ」の無法地帯
と言ったら大袈裟でしょうか。
でも「ない物もない」。

世界には色んな所があるもんだと
「安全の国」日本から行きますと
感慨ひとしおでありました。

実は行った事がございまして
まぁ保健所と県の土木部が見たら
腰を抜かしたのは間違いなかったでしょう。

その九龍城も返還を前に全員強制退去、
取り壊しとなったのであります。
あそこまでとは申しませんが
お題のチョンキンマンション。
これがまたすごい。

どうすごいのか?
表側は大きなビルで小さな商店が沢山入っている
まぁ「雑居ビル」ですが
実はその奥に別に建物が何棟かありまして
そこがすごい事になっております。

居住用の建物ですが権利をお持ちの方が
それを細切れに区切り
一応ホテルと名のついたものにしていたり
これまた細切れにして
アパートとして賃貸物件になっていたり。

ホテルと申しましても
勿論「安宿風味」もありはしますが
元は一部屋だった所を
ネットカフェをちょいと広くして
カプセルホテル様に
天井があるだけのものも普通にあります。
当然一部屋を区切ってありますから
シャワーとトイレは何部屋かで共同。
お安くなっておりますので
世界から「訳ありの方」から
毛色の変わったツーリストまで
それこそ人種、宗教のルツボであります。

何カ国か訪ねますと
その国独特の匂い?香り?
そんな空気を感じます。

香港もイミグレーション辺りかあら
「ああ香港ね」
の香りがするのでありまして
それは町全体に漂うのでありますが
このマンションの商店街は全く違います。

エスニック?インド風味?シルクロード?

何度目かの香港で気になっておりましたから
入って見ました。
商店街だけでも結構な奥行き。
迷路状に小さな店がひしめいておりまして
通路でワイワイやっている人達は
明らかに東洋人ではありません。

私はこの手は大好きでして
一度は行っているのですが
家内を同伴した時は怖がりまして
商店街の途中でおしまい。

番組を拝見しますと
さすがに現代版になっておりまして
管理室にはモニターと保安要員。
時代が変わっていってる様が面白かった。

世界にはそれらしき建物が沢山あります。

「
もう少し若ければ」と
心踊っちゃたりなんかして。

確か当時は一泊
邦貨で2000円から3000円でした。
そのネイザンロードの突き当たりにある
インターコンチネンタル
。
当時はリージェントでしたが、
その一泊が当時60000ほどでしたから
その安さは際立っていますね。

実は今でも行って見たいのですよ。

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