消えるものに賭ける日本の美意識。和菓子は素晴らしい。

まだお正月の話で恐縮です。

 

毎年恒例ですが

正月には「和菓子」を頂きます。

 

今年の白眉はこれ。

実に手が込んでます。

使ってあるパーツの数も相当かと。

お菓子にしてはですよ。

 

「これを職人さんが一つ一つ作るのか」

と思いを馳せますと

そう簡単には食べられません。

 

まぁ「一口サイズ」ですから

なんでもないお菓子でしたら

パクリ。

なんでしょうけど。

 

これはまず目で楽しみ

色々な角度から。

 

そして「ノリやすい」タイプですから

スマホで撮りまくり。

 

そう言えば

最近はコンデジも一眼も

トントご無沙汰。

メンド臭い。

一眼はレンズがUSMですから重過ぎ。

で、小間物撮る時ゃマクロに交換ですから

「荷物増やしてまで」

の根性はありません。

 

で、スマホ。

iPhoneで観て、上げる時ゃMacだから

これで良いのだw

 

脱線ご容赦。

 

このお菓子

割ると

餡と側の境目が見事!

 

お味は

誠にお上品な甘さで

「旨い!」

 

全体が色んなアンコで出来ていますが

それぞれが主張する事なく

見事に調和しています。

 

和服着てお茶会の気分。

 

毎年ですが干支のお菓子も用意されてました。

角度を変えて

簡素に見えますが

ボディのグランデーションが良いですね。

外側着色かと思いきや

ほれ

ちゃ〜んと作り込んであります。

 

これも干支。

これは中が凝ってます。

卵の黄身を模した餡。

実に素晴らしい。

 

これらは高崎市にある

鉢の木七冨久

 

「鉢の木」の名称のお店は

都内にもありますが

ここは別らしい。

宮内庁御用達らしく

注文の「文」が封筒と共にあります。

その注文書を初めて見ましたが

毛筆で数量と値段まで書いてあります。

 

本物の「お上」が召し上がるのですな。

実に恐れ多い。

 

しかし

俗に言う「消え物」に

これだけの手間をかける。

茶道にも通じる「心」を感じさせます。

なんて「茶道」は習った事はありませんが。

 

周りを見回すと

それって我が国には多いですよね。

 

回転寿司は別として

寿司も身近ではそうですね。

 

ネタの熟成度。

もしくは鮮度。

産地、旬にこだわり

更にシャリの炊き方

硬さ、

そして空気を含ませる匠の握り方。

 

口に入れて咀嚼したら消えてなくなる。

それに思いっきり

「美意識」を込める。

 

和食の出汁もそうですが

この「微妙」とは違う

研ぎ澄まされた感性。

 

行政はともかく

よくぞこの国に生まれたものではあります。

 

そのDNAが私にも入っているかと思えば

嬉しくなっちゃいますね。

 

お近くにおいでの節は是非どうぞ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です