世にあり

「まとも」に生活しておりますと

当然ですが

様々な価値観をお持ちの方がおいでで

事に当たり

それを咀嚼して

「品良く」他人様にお伝えになる方と

どこをどうすれば

「そんな解釈になるの？」

と半ば呆れる

「半ば」ではありませんね。

「ただ呆れる」

そんな

「人からどう思われ様が」

の方とおいでです。

 

そんな方と出くわし

どうしても関係を

持たなければいけない事態となりますと、

こりゃもう大変。

 

一応、私と致しましては

自分なりの評価ではありますが

「常識人」のつもりでありますので。

 

先ごろ東京に参りましたが

そこにありましても

年末、それもかなり押し迫って

一本の電話が。

 

職場を借りている大家さんでしたが

内容としては

「そりゃ大家さんの仕事でしょ」

と言いたくなる様な内容。

 

なんでも店子に持たせようと

随分前からわかっていたのではありますが

せわしい時期に

それもかなり忙しい私でありましたから

言葉は柔らかくですが

「申し訳有りませんが何分手元不如意」

とお断り申し上げました。

 

良く考えますと

大家さんは結構な棟数の貸しビルをお持ち。

更に本業もおありで

世間で言う

「お金持ち」

 

然し乍ら、良くお見えになりますが

全く風体を気にされぬ服装に

もう数十年も前の車に

相当な傷をつけたままお乗り。

 

まぁ

私はモノホンの「貧乏人」で

風采も上がりませんが

彼は私の見立てによりますと

立派な「吝嗇家」。

 

言葉選んでます。

 

でもね

思うのですよ。

人はそれぞれの価値観をお持ちとは

先ほど書きましたが

お金の使い方に

それは良く出るのであります。

 

私は

「あれば使ってしまうタイプ」で

無いから使えぬだけの話。

彼は

「あっても使わぬタイプ」

でお金は当然貯まる。

「見栄え」は一緒ですな。

 

それはともかく、

それよりも何事も

「言っては見るもの」

で、「成就すれば見っけもの。」

の神経の持ち主。

こちらが驚く事も平然と言ってのける。

 

別に仲が悪い訳では無いのですよ。

誤解なく。

 

私は人の目を気にします。

どちらが人生を謳歌できるのか。

そら、当然大家さんでしょうねぇ。

お金で苦労する事ありませんから。

だって貯めるのがお好きで、

それは人の価値観はそれぞれですもの。

 

それよりも

わたしゃ平然と人が驚く事を言ってのける。

そんな常識に

深く敬意を表するのであります。

 

華美に走らない。

贅沢はしない。

人の目を気にしない。

これは誰しも出来る訳では無い。