熊本地震。異様な家屋解体費用の高騰。

昨日、とある業者さんとのお話し。

 

その方は会社を経営されています。

ある部門で人材が足らなくなった。

どちらかと言うと力仕事部門。

そこで募集をかけます。

以前なら早々に反応があり

人材の手当てはスムーズだったそうです。

が、ここ数ヶ月おかしい。

募集かけても集まらない。

 

業務に段々と支障が出始め

他の部門の人が掛け持ちで

やる羽目になっているとか。

 

なぜ?

色々調べた。

そうしましたら

ビックリ。

 

激甚災害指定受けております

当地ならではの理由があった。

 

全壊もしくは大幅半壊指定の

家屋にはその解体費用は国から出ます。

数が多いですから

一戸当たりにかけられる時間が限られています。

そちらに力仕事関係の人材が流れている。

 

日当「倍」で。

 

カラクリを申し上げると

単純でした。

その解体費用が

なんと通常の3倍になっている。

 

現在はです。

 

これからまだ上がるかも知れない。

つい最近まで2倍だったそうですから。

 

期間限定なら日当「倍」出しても

解体費用そのものが高騰していますから

十分お釣りが来ます。

同じ作業していても値段が違う。

なんと美味な事か。

 

その経営者の方たちのお陰で

貴金属が結構売れているそうであります。

 

話しをした社長さんの知り合いに

その商いをしている人がいるそうですが

いきなり説明も聞かんと

高級時計を求められるそうです。

 

以前書きましたが

行政のやる事はいつも「後手後手」。

網被せる頃には

先見の明?がある人がサッサと稼いで

逃げ遅れた人がババを引く。

同じ図式ですね。

 

それにしても、

高騰の仕方が尋常ではありません。

その業界に聞けば

それなりの理由があるのでしょうけど。

 

この震災に関わる公の仕事。

特に土木、建築関係ですね。

それには当地の会社ではないと

大元の仕事を貰うのが難しい。

当然この県の業者さんだけでは

全てまかない切れませんから

下請けに県外の業者さんが入ります。

わかっているだけで5次受けまであります。

その4次5次の方達が代金を

払って貰えない事態も多発。

先月だけで、

やがて500件の事例が報告されていますが

多分それは「氷山の一角」。

 

一部に垂れ流されている膨大なお金。

全て税金なんですけどね。

 

この事例は解体ですけど

これに土木と箱物が絡んで行ったら

その金額は半端ではないでしょうね。

 

一方では生活の根幹から仕事まで無くされて

仮住まいしている方も沢山。

 

実際私の友人にもいます。

彼は倒壊を免れた敷地内の

倉庫で生活しています。

現在もですよ。

 

その一方で

やめておきましょう。

 

「頑張ろう熊本」

が虚しく見えますから。

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