田園調布から考えた。

いつの世にもお金持ちはいるもので

それは単に私が知らない

いや、全然縁がなかっただけで

そら、想像出来ない世界もあったのです。

そりゃ今でもですけどね。

 

現在は港区

それも限定された地区とか

渋谷区のそれとかありますが

私の子供の頃

お金持ちが沢山いらっしゃる所としては

「田園調布」が有名でした。

失礼

現在も大金持ちさん達が沢山。

その田園調布が次の仕事場でした。

 

同じ東京に住んでいても

「てめぇ」「おいら」

の世界とは丸で違います。

「君」「僕」

の世界。

 

どこをどうやって行ったのか

訳わからない内に着きましたが

広いお庭。

家は鉄筋コンクリート。

鉄筋コンクリートの家としては

当時の私は

公団住宅しか知りませんでしたから

ビックリ。

その屋上の防水塗装が仕事でした。

 

家に屋上があるのも驚きでしたが

家人の身なりも先入観かも知れませんが

お上品。

休憩時間に出して下さった飲み物

お菓子の類も

「毎日こんなもの食ってるのか!」

調度品も

我が家に置いたら

寝る場所がなくなるものばかり。

まぁ新鮮と言えば新鮮でしたけど。

それ以上の感慨はなかった。

 

今、ふと思うのです。

子供の頃の周りの環境は、

その子にとって「全て」なのですね。

違う環境に接した時

それは自分とは

全く縁のないものとして映ります。

意識しない内に、その境を作っている。

それがそのまま

成長する事が多かったのでしょう。

当時は。

 

現在は違いますね。

どう違うのか。

先に書きました「置いてきぼり」を食うか

いや、もしですよ

この度の「産業革命」に乗れたのなら

境の向こう側に行く事が

万人に開かれた様に思うわけです。

勿論、才覚と努力が有っての話しですが。

 

最近頓に多いですね。

急成長を果たした会社。

昭和の頃までは

「小さな商店から身を起こし」

てな会社がほとんどでした。

生き残ってデカイ会社になった。

それが粉飾やら買収されるご時世です。

以前は良く言われたものです。

「急激に売り上げ伸ばすと急激に萎む」

それって現在では通用しません。

急激に伸びる。

それには明確な理由がある様に思います。

がむしゃらに

自ら望んで急激に伸びた訳ではない。

時代が、社会がそれを欲している。

需要と供給のバランスを

大きく崩している過渡期。

 

わたしゃ

自分の事たぁ良くわかっていますから

到底、境の向こう側に行けるとは

鼻っから思っちゃいませんけど

それでもなんとか食らいついて

過不足のない暮らしはしたいもの。

 

なんて思っちゃったりして。

 

だって「現物」が無くても

ネットの世界ではあらゆる分野で

「価値」を産み出す事が

現在は可能であり、

やがてそれが実体経済の大半を占める事が

やっと認識でき始めたのですもの。

 

アイキャッチは東急電鉄さんからです。

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