上海蟹のエトセトラ。

続いて「蟹」の思い出を

もう一丁。

 

まだ日本が景気良かった頃

海外の有名所の飲食店が

良く出店してました。

中華では福臨門でしたか

「高級」を売りにしてましたね。

今は名前が変わっている様です。

 

中でも印象的なのが「上海蟹」

その季節になると

日経新聞に広告を載せていました。

 

当時「上海蟹」なるものを

知りませんでしたが

広告打つ位ですから

きっと「すげぇ!」ものに違いありません。

と、当時は思っていました。

 

国内のその店には行った事はありませんが

昔は良く香港に行っていましたので

その上海蟹なるものを食べてみようかと。

 

当時馴染みだった店で

「上海蟹あるか?」

と聞きました所

「ほい」

と数匹の蟹を

テーブルまで持って来たのです。

「どれにするか?」

 

紐で縛られたそれは

想像とは違って

 

「ちっちゃ!」

 

冬の日本海で採れるそれを

想像していたのですが

拍子抜けする位の大きさ。

 

どれにすると言われてもねぇ。

 

適当に「これ」。

 

で、

「どう料理するか?」

と聞かれてもねぇ。

 

「お勧めは?」

としか答え様がありませんな。

 

お店お勧めの調理で食べたのですが

要は「蒸し蟹」。

 

白衣の背広を着たギャルソンが

恭しくお盆に載せて

 

「食え!」

 

と置いていくと思いきや

脚を一本ずつ折っては

中身を押し出し

食べやすい状態にしてくれます。

綺麗に皿に並べて、

実に丁寧。

 

は良いとして

肝心の味ですが

実は記憶がない。

 

日本のそれと違い

「ガッツリ」

ではないのですな。

ちっちゃいので

私の舌には不向きの様でした。

 

後で聞いたのですが

上海蟹のお団子とか旨いらしい。

 

一応

「上海蟹は食べた事あるぞ!。」

と言える状態ではあります。

その程度。

 

話変って、仲良しの魚の荷受けさん。

卸売市場でドスの効いた声で

仲買さんたち相手に捌いている人達ですね。

 

彼らは殆どの高級な蟹は商売柄

勿論ですが「普通」に

食べてます。

 

とある日

仲間内で

「たまには奢って蟹でも食うか!。」

で打ち揃ってお店に行ったそうな。

 

そこでひと騒動。

一発で

「こりゃ花咲きじゃねぇか!」

お店も玄人相手じゃ逃げ様がありませんな。

 

アイキャッチは家全七福酒家さんのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です